大日本印刷 薄型で伸縮自在なスキンディスプレイの開発に成功

スキンディスプレイの厚みは約1mm、繰り返し45%伸縮させても電気的・機械的特性が損なわれない。
スキンディスプレイの厚みは約1mm、繰り返し45%伸縮させても電気的・機械的特性が損なわれない。

染谷隆夫博士(東京大学大学院工学系研究科・教授)を中心とした東京大学と大日本印刷の研究チームは、薄型で伸縮自在なスキンディスプレイの製造に成功し、スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステムを開発した。

開発されたスキンディスプレイは、16×24個(画素数:384)のマイクロ発光ダイオード(マイクロLED)が薄いゴムシートに等間隔で埋め込まれている。全体の厚みは約1mmで、繰り返し45%伸縮させても電気的・機械的特性が損なわれない。薄型・軽量で伸縮自在なため、皮膚に直接貼り付けても人の動きを妨げることがなく、装着時の負担が大幅に低減される。最も伸ばした状態と最も縮めた状態の解像度は、それぞれで4mmと2.4mm。実効的な表示面積は、それぞれ64mm×96mmと38mm×58mm。

スキンディスプレイの特長は、独自の伸縮性ハイブリット電子実装技術によって、マイクロLEDのような硬い電子部品と伸縮性のある配線が混載したゴムシートを伸ばしても壊れないところにある。研究では、この応力の集中を避ける構造を採用した結果、機械的な耐久性が格段に向上された。

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