TOPPAN MDACCと共同研究契約を締結、独自3D細胞培養技術「invivoid」を活用した抗がん剤の臨床的有用性の評価検証を開始

TOPPANホールディングス株式会社は、2023年10月から、テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(MDACC)と、細胞培養技術をがん個別化医療や創薬スクリーニングツールとして評価するための共同研究を開始している。

がんの診断や治療が日々進歩する中、基礎研究分野では様々ながんと関係する遺伝子が解明・特定されつつあり、遺伝子検査や患者組織を移植したマウス(PDXマウス)を使った抗がん剤の効果判定検査などが行われている。しかし、遺伝子だけで抗がん剤を選択することが困難であり、またPDXマウスはコストが非常に高く、薬効評価を行う処理性能の低さなどの課題があった。

Invivoid用の培養プレート(左)とInvivoidを用いて作成されたがん患者アバター(右)

このような課題に対し、TOPPANホールディングスは、大阪大学大学院工学研究科の松﨑典弥教授と、生体組織を再現可能な3D細胞培養技術「invivoid」を開発。また、公益財団法人がん研究会(所在地:東京都江東区、理事長:浅野 敏雄、以下 がん研)と共同研究で、がん患者20症例の「がん患者アバター」とPDXマウスとの比較を実施し、延べ58群の抗がん剤セット(※3)の効き目における良好な結果を確認し、2025年の先進医療化を目指している。

同研究では、TOPPANホールディングス独自の3D細胞培養技術「invivoid」を活用し、MDACC から提供されるがん患者のがん組織の一部から、体外に「がん患者アバター」を作製。抗がん剤を「がん患者アバター」に投与し、抗がん剤評価における臨床的有用性を検証する。また、免疫機能を付与したモデルの「がん患者アバター」を用いて、MDACCが研究している免疫治療薬の評価も実施する。

 TOPPANホールディングスは、MDACCのKOL(Key Opinion Leader)であるGregory Lizee教授(メラノーマ腫瘍学部門)、Scott Kopetz教授(消化器腫瘍学部門)との共同研究を通じ、「invivoid」を用いた抗がん剤選択検査手法の確立と技術認知を高めるとともに、個々の患者ごとに最適な抗がん剤を選択するがん個別化医療の実現を目指す。

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