RMGT フェアでデータ連携によるスマートファクトリーを披露

 

スプリングフェア会場

 リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)は4月21日、22日の2日間、東京都北区のRMGT東京ショールームで、『RMGT 2022 スプリングフェア』を開催した。会場では“次世代型ものづくり これからの印刷会社のスマートファクトリーのご提案”と題し、JSPIRITS、富士フイルムビジネスイノベーション、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ、ホリゾン・ジャパンとのコラボレーションによる、印刷工程全体の最適化と自動運転による印刷   との相乗効果がもたらす、生産性の向上を披露した。

 フェアの冒頭、同社代表取締役社長の広川勝士氏は、「RMGTはそれぞれ得意分野を持つパートナー企業と手を組み協業することによって、各種システム とのオープンな連携を進めて参ります。印刷会社様と一緒になり、それぞれの環境に最適なスマートファクトリーのサポートをさせていただきたいと考えています。スマートファクトリーの構築に向け本日のこの機会を活用いただければ幸いです」と挨拶した。

挨拶するRMGTの広川社長

  続くデモンストレーションでは、経営情報システム(MIS)からワークフローシステムを経由し、印刷機や製本機までのデータ連携による生産を実演した。RMGTの東京と本社(広島)にある印刷機や自動搬送ロボット(AGV)Nipperとを繋いだ「プレスインフォメーションエッジ」や、ホリゾン・ジャパンのペラ丁合鞍掛け中綴じ製本システム「StitchLiner MarkⅢ」と接続した製本ワークフロー「iCE LiNK」といった各種デバイスを、富士フイルムビジネスイノベーションの生産管理システム「Revoria One Production Cockpit」をネットワークで繋ぎ、更に「Revoria One Production Cockpit」とJSPIRITSのMIS「プリントサピエンス」をネットワークで繋ぎ連携。実際の印刷会社での業務フローを想定したジョブデータの送信/作業指示から実績の確認までをオンラインで行い、受注から印刷、製本、納品までの流れを紹介した。このほか印刷工程での印刷機の稼働状況の見える化、日報や能率などの生産情報の集計および稼働率分析ツール「プレスインフォメーションクラウド」や、AGVによる刷り本の無人搬送といった印刷後  工程との連携など、印刷工程における業務改善についても説明した。

  プレスインフォメーションエッジ、AGV、製本システム等の各種デバイスと、PrintSapiens、およびRevoria One Production Cockpitといったオープン環境の基幹システムやワークフローシステムが総合的に連携することで、経営、印刷現場、営業をはじめとする全ての現場の見える化と、経営情報の数値化が可能になる。フェアの来場者は、これらの見える化・数値化によって、印刷会社による全体の効率化や業務改善による生産性の向上、全体最適化への取り組みに活用できることを確認した。

関連記事

最新記事