HP 次世代ラベル印刷機「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」を発表、国内販売は11月予定 AI・自動化で生産性向上と持続可能な印刷を実現
HPは、デジタルラベル生産の需要拡大に対応するために設計された新製品「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」を発表する。同機は、卓越した生産性、優れた運用の堅牢性、比類のない汎用性を備え、ラベル印刷の未来を切り拓く。
ラベル・パッケージ市場は進化を続けており、SKUの細分化、短納期化、用途の多様化がますます求められている。こうした市場のニーズに応え、HPは業界をリードするラベル印刷機の次世代モデルとなる。
世界2,300台以上の導入実績をもつ「HP Indigo 6Kデジタル印刷機」の高い性能を基盤に「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は業界の拡大するニーズに応えるべく設計されている。HPの高品質と汎用性の基準を維持しながら、新たに搭載された「SmartControlSystem」とインテリジェント・オートメーション機能により、生産性を最大化する。
SmartControlSystemとインテリジェント・オートメーションで稼働率と品質を最大化
「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、AI搭載ツールや自動化機能に加え、優れた拡張性と印刷機の堅牢性において革新的な進歩を実現している。稼働率の最大化を追求して設計された「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、将来を見据えたプラットフォームを備え、コンバーターが急速に変化する市場環境でも優位性を維持することを可能にする。同機の国内での販売開始は2025年11月を予定している。
HP Indigo担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるノーム・ジルベシュタイン氏は、「HP Indigoが掲げるノンストップ・デジタル印刷のビジョンをさらに推し進めるべく、革新的な『SmartControlSystem』を搭載した新製品『HP Indigo 6K+ デジタル印刷機』を発表できることを誇りに思います。本機は、堅牢性と連続生産性を大幅に高め、 コンバーターの皆様が今はもちろん将来にわたって、あらゆるジョブに自信を持って応えられるよう設計されています。インテリジェント・オートメーション機能、組み込み型AI、高度な診断機能、そして実績あるデジタルプラットフォームを核とする『HP Indigo 6K+ デジタル印刷機』は、無限の成長機会をもたらします」と述べている。
SmartControlSystemとインテリジェント・オートメーション機能で強化された堅牢なデジタル印刷機
「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、診断精度の向上、稼働率の最大化、印刷機の信頼性の強化など、堅牢性向上を目的に設計された先進の「SmartControlSystem」を搭載している。この統合システムにより、コンバーターは廃棄物を最小限に抑え、予期せぬメンテナンスによる中断を削減しながら、1シフトあたりのジョブ生産量を増やすことができる。
さらに、「HP PrintOS Suite」、「Automatic Alert Agent 2.0(AAA 2.0)」、「HP Spot Master」、「HP Nio」など、AIを活用した自動化ツール群が生産効率を最適化するほか、リアルタイムの状況把握、セットアップ時間の短縮、直感的なトラブルシューティング、自動カラー管理を実現し、オペレーターの業務を強力に支援。これらの革新により、「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、労働力不足や複雑な導入プロセスに直面するコンバーターにとって理想的なソリューションとなる。
Summit Labelsの工場長であるJordan Fischer氏は「新しい『SmartControlSystem』を導入したことで、生産稼働率が最大15%向上し、1シフトあたりのジョブ数を増やしながら廃棄も削減でき、生産性を大幅に高められました。『HP Indigo 6K+ デジタル印刷機』のベータ導入企業の一社として、この新しいデジタルソリューションが顧客のニーズを十分に満たしていると確信しています。当社はHPとの協力関係の中で多くの進歩を遂げており、『HP Indigo 6K+ デジタル印刷機』の信頼性には非常に満足しています。その拡張性と生産性の高さには目を見張るものがあります」と語っている。
Geostickの生産マネージャーであるTom Schouten氏は「Geostickでは、最先端のデジタル印刷ソリューションを取り入れ、市場の一歩先を行くことを常に目指しています。『HP Indigo 6K デジタル印刷機』の早期導入企業として、HP Indigoの技術が生産現場のニーズに合わせて進化し続けていることを実感してきました。今回の『HP Indigo 6K+ デジタル印刷機』では、画像の安定性がさらに向上しただけでなく、トラブルシューティング機能も進化したことでメンテナンスが効率化され、ダウンタイムも削減されています」と語る。
多彩な基材対応で短納期・多品種印刷に対応
運用効率の向上とアプリケーション領域の拡大を目指すコンバーター向けに設計された新しいHP Indigo 6K+は、オンデマンド対応、短納期・多品種印刷において、卓越したパフォーマンスを発揮する。優れた拡張性と高い印刷精度の両立により、あらゆる印刷工程において一貫した高品質な成果を実現。その結果、販売可能なラベルの生産量を最大化できる。
幅広い基材対応、ブランド保護機能を備えたスマートラベルやデータ駆動型デザインツールなどの高度なアプリケーションへの対応により「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、コンバーターの新規市場開拓を支援する。
多彩なジョブに対応する「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、時間や品質を損なうことなくジョブ間をシームレスに切り替えられるため、コンバーターがより多くのビジネスを獲得できる汎用性を実現。感圧ラベル、シュリンクスリーブ、インモールドラベル(IML)、ラップアラウンド、ラミネートチューブ、軟包装、紙器など、あらゆるラベル分野において新たな可能性を切り拓く。7つのインキステーションとスポットカラーを備え、色域の最大97%をカバーする。シルバー エレクトロインキをはじめ、インビジブルインキ、耐光性インキ、豊富なホワイトインキなど、業界最広範の特殊インキのラインアップにより、鮮やかでインパクトのある印刷を実現する。
持続可能性を追求した設計でCO2削減と廃棄抑制に貢献
「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」は、セットアップから印刷実行までの時間を短縮し、ジョブごとのメディア関連CO2排出量を最大20%削減するとともに、メディア廃棄物も抑制する。再生素材や再生可能資源を含む幅広い基材に対応することで、より持続可能なラベル製造を支援。さらに、次世代のサプライ品の採用により稼働率が大幅に向上し、1台あたり月に数時間のメンテナンス時間を節約し、サプライ廃棄物の削減も実現する。これらの改善により、コンバーターは変化する規制や企業主導のサステナビリティ目標を達成しながら、収益性を維持し、事業の拡大に取り組むことができる。
Labelexpo Europe 2025でライブデモと専門家交流を実施
9月16日から世界最大級のラベル・パッケージ印刷業界向け展示会「Labelexpo」が、今回初めてバルセロナで開催される。「HP Indigo」は、ホール5のブース #E25と #D21 で、AI搭載のエンドツーエンドのデジタル印刷ソリューションが、生産性、汎用性、市場対応力をどのように再定義するかを紹介する。
会場には業界をリードする「HP Indigo V12 デジタル印刷機」や、新製品「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」など、幅広いデジタル印刷機のポートフォリオを通じて、持続可能で収益性の高い印刷の未来を提案する。また、新製品の「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」をはじめとする印刷機のライブデモンストレーションの他、HPのデジタル印刷の専門家と交流いただける機会を提供する。
「HP Indigo 6K+ デジタル印刷機」について▷ www.hp.com/Indigo-6K-plus
