広済堂ネクスト 「DSRサービス」本格始動に伴いさいたま工場で起動式を開催 独自の小ロット生産で出版社の柔軟な出版・供給体制の構築を支援
広済堂グループの株式会社広済堂ネクストは、出版社向けデジタルショートラン印刷サービス「DSRサービス」の本格始動にあたり、9月1日、同社さいたま工場(埼玉県さいたま市)で起動式を開催した。起動式には出版社10社が出席し、サービス概要の説明が行われたほか、中核となる印刷・製本設備の稼働の様子が公開された。起動式で同社代表取締役社長の常盤誠氏は「まだ認知度は低いと思うが、DSRは絶対に必要なサービス。今日は大事な門出となる」と述べた。

少部数印刷に対応し出版業界の課題に対応
昨今の出版業界は、返本率の高さや品切れによる販売機会損失・顧客満足度の低下、改訂・仕様変更への迅速な対応などの課題が山積している。広済堂ネクストはこうした課題に対応するために、出版社の少部数印刷ニーズに対応する「DSRサービス」を開発した。
DSRサービスは「必要なときに、必要な量を、適正なコストで生産する」をコンセプトとした出版社向け印刷サービスで、在庫を前提としない出版計画を可能にするとともに、販売動向に応じた柔軟な重版判断や供給体制の構築を支援する。
同サービスではSCREENのロール紙を利用した高速インクジェット印刷機を利用する。本来は小ロットの生産に向かないが、ソフトウェアにより印刷仕様を統一した複数タイトルをまとめて同時に生産することで、各タイトル100~1,000部程度の少部数印刷に対応した。加えて“多品種小ロット”を“多品種大ロット”化することで適正価格での生産を実現し、「数千部単位でないと重版ができない」「少部数での重版では採算が取れない」といった課題を解消する。重版や追加生産にも迅速に対応し、品切れによる販売機会の損失を低減する。また、WEB発注システムを活用し、見積、受注、製造、納品までを一体化。出版社は発注から進行管理までをオンライン上で完結できるため、より柔軟な出版計画の実現と業務負担の軽減を支援する。
DSRサービスで新たな価値を提供 出版社からも期待の声
広済堂ネクストはDSRサービスで実現する新たな価値として、下記の3点を挙げている。
① コンテンツ強化(タイムリーな改訂、可変印刷など)
② 販売機会創出(短納期による急なニーズへの対応、ロングテールの実現など)
③ 生産性・利益改善(オンライン発注、見積不要な料金体系など)
起動式では、参加出版社各社より、「DSRサービス」導入を検討する背景や期待する効果、今後の活用イメージについてコメントが寄せられ、出版業界での新たな供給モデルの可能性について意見交換が行われた。
広済堂ネクストは、「DSRサービス」を通じて出版社の柔軟な出版・供給体制の構築を支援し、出版業界の持続的な発展に貢献するとしている。
【「DSRサービス」起動式参加出版社(五十音順)】
株式会社朝日新聞出版/株式会社インプレス/株式会社NHK出版/株式会社オーム社/株式会社オレンジページ/株式会社Gakken/株式会社翔泳社/株式会社スクウェア・エニックス/株式会社西東社/株式会社ピーエイチピー研究所
DSRサービスの特長
- ◆ 独自の「パック方式」による小ロット生産
複数タイトルをまとめて生産することで、100~1,000部程度の少部数印刷に対応する。 - ◆ 最短48~72時間で出荷
重版や追加生産にも迅速に対応し、品切れによる販売機会の損失低減を支援する。 - ◆ オンラインで発注から納品までを効率化
見積確認、入稿、発注、進行管理をオンライン上で完結し、業務負担の軽減につなげる。
【広済堂ネクスト 執行役員 林氏コメント】
当社は1949年の創業以来、印刷事業を祖業として歩んでまいりました。
出版印刷は当社事業の中核であり、1970年には日本初のコンピュータ組版会社を設立するなど、半世紀以上にわたり技術革新を取り入れながら出版業界とともに発展してまいりました。
出版業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、当社は10年以上にわたり培ってきたデジタル印刷技術を活用し、業界課題の解決につながるサービスを出版社の皆さまと共創しながら、これからも出版業界の発展に貢献してまいります。
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