パラシュート 紙器・パッケージ製造の「手ムシリ」を自動化、全自動整版ブランキングマシン「AP-1080」の販売を開始
パラシュート株式会社(本社・東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は、紙器やパッケージ、カードの製造工程で型抜き後に必要となる「ムシリ・清廃」作業を自動化する全自動整版ブランキングマシン「AP-1080」の国内販売を始めた。現場の作業の省人化と生産性の向上、工程の標準化に向けて、印刷会社や紙器会社、パッケージメーカーの人手不足対策を支援する。標準販売価格は2,180万円(税別)から。
紙器・パッケージの製造現場では、多品種・短納期への対応や小ロットから量産までの柔軟な生産、作業者不足、品質の安定化の課題を抱えている。印刷機や型抜き機は高速化と自動化が進んだが、型抜き後に製品部分と不要部分を分ける清廃は、今も人手に頼る例が多い。多面付けされた紙器やカードを大量に生産する場合は、この工程に多くの人員と時間が必要になる。前工程の能力を高めても、印刷後や型抜き後の作業が全体の生産量を押さえる「ボトルネック」になることがある。
AP-1080は、清廃工程を整版単位で機械化する装置。最大1,080×780ミリのシートに対応し、複数面付けされた状態のまま、製品をまとめて分離できる。1回の処理は最大100ミリまで積み上げた状態で行えるため、1枚ずつ処理するのではなく、一定数量をまとめて加工する生産方式にも適している。処理能力は最大で毎分8回。同じ製品を一定数量続けて作る現場では、手作業だった工程を機械に置き換えることで、生産能力の向上が見込める。単面や二面付けのほか、異形を含む多様な面付けにも対応する想定で、紙箱、化粧箱、カード、ギフトボックスなど幅広い製品に使える。
導入の判断材料として、同社は投資回収の見通しを示す仕組みを提供する。販売サイトでは、清廃工程に関わる作業人数や作業時間を入力して、年間の削減可能工数や投資回収期間を試算。導入前には、顧客が実際に生産している型抜き済みシートを使った加工テストや導入検証も受け付ける。購入に際しては、助成金を活用した外部購入サポートにも応じる。搬入条件や設置環境、電源・エア設備、オプションの構成によっては別途費用がかかる場合がある。
同社は「印刷する」だけでなく「印刷後を自動化する」ことを重要なテーマに掲げ、原材料の供給から印刷、貼り合わせ、カットまで、製造工程全体を設計する方針で事業を進めている。AP-1080も単体の設備として売るにとどまらず、印刷から型抜き、清廃、検品、梱包までの工程を確認した上で、顧客の生産数量や製品構成に合わせた省人化と自動化を提案していく。
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