アズワン 大阪・此花区に新レンタル&校正センターを建設 延床面積6,000㎡、2027年1月稼働予定で研究・製造現場の課題解決力を強化

アズワン株式会社は、業務拡大に対応するため大阪・此花区に新施設を建設する。2025年6月着工、2026年10月末竣工、2027年1月稼働開始を見込み、延床面積は既存施設の約3.3倍。校正の一括対応や、大型機器を含むレンタルの利便性を高め、現場の課題解決を一層加速させる。

同社は計測機器の校正業務や、実験機器のレンタルサービスを展開している。

延床6,000㎡の新施設、既存比約3.3倍の規模に拡張

アズワンは、同社サービス事業の中核となる新たなレンタル&校正センターを大阪市此花区島屋に建設する。建設地は自社所有地で、現センターに隣接する。新センターは鉄骨4階建、敷地面積1,800坪、延床面積6,000㎡。総投資額は約28億円となる。

着工は2025年6月、2026年10月末の竣工を経て、2027年1月の稼働開始を予定。作業・保管スペースを大幅に拡張し、レンタルや校正業務のさらなる拡充を図る。

完成予想図

校正とレンタル、両面から現場の効率化を支援

研究・製造の現場では、温度、湿度、圧力、濃度、重量、長さ、時間、微粒子、粘度など、さまざまな計測項目に対応した機器が使われている。これらの精度確認や点検は年に一度程度必要とされるが、メーカーごとに依頼するケースが多く、現場の負担となっている。

アズワンではこれまで、一括での点検・校正を請け負うことで、手間の削減と効率化を支援してきた。また、設備投資を抑えたい企業や、短期使用を想定した研究機関のニーズに応えるレンタルサービスも順調に成長。汎用機器に加え、大型実験機器の取り扱いも進めている。

トータルコーディネーターとしての機能強化へ

今回の新センター建設により、レンタルアイテムの拡充、校正メニューの高度化・多様化に対応しやすくなる。保管スペースと作業環境の拡充を通じて、迅速かつ柔軟なサービス提供を可能とする。

今後は国内物流拠点との連携もさらに強化し、研究者や製造現場の実務課題に寄り添う「トータルコーディネーター」としての役割を高めていく。

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