ハイデルベルグ社 Webイベント「イノベーションウィーク」で次代の印刷工場のあり方を提案

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ドイツのハイデルベルグ社は、10月19日から23日まで、オンラインイベント「イノベーションウィーク」を開催している。生産の自動化や次代に繋がるエコシステム、それを実現するためのナビゲート機能、マネジメントサポートなどを紹介し、新しい印刷業の工場運営・管理について提案している。

なお同イベントは、製品ハイライトを紹介するプレゼンテーション、エキスパートトーク、ビデオチャットでの1:1セッションで構成されており、連日、午後3時に新しいコンテンツが配信されるが、放送後のコンテンツは開催期間中は何度も視聴できる。

初日の19日には、本来であればドイツのウィッスロッホ工場で開催するはずだったイベントを、コロナ禍によりやむなくWeb開催になったことについて解説するとともに、イノベーションウィークで新しい契約モデルを提案していくと紹介している。

1日目のプレゼンテーションでは、CTPにおける版の自動供給を実現するプレートシステムユニットに始まり、LED化した印刷システムや後加工まで、“end to end”での自動化による効率化を提案。これにより生産量を増加させるだけでなく、オペレーターの作業付加を低減し、ヤレ紙を大幅に削減するなど生産性を全体的に向上させていくことが実現できるとした。また、プリネクトシステムによるアシスタントシステムとして、オペレーターをクレーム作業から解放するナビゲートシステムなども紹介した。

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ディスカッションでは、現在の印刷業の課題についても触れている。企業間の競争だけでなく、ワークフローの最適化や人材の育成、少部数化が進む市場など様々な課題が横たわっており、それらを解決し、利益率を上げていくためにも、デジタル化による生産のスマート化が必要であると提案している。

2日目には、プリネクトを活用することで、オフセット印刷とデジタル印刷が混在する工場において、ロットや受注内容によって仕事を振り分けていくワークフローの在り方も紹介。スマートプリントショップ(スマートな印刷会社)を実現するためのキーワードとして自動化を挙げており、それを実現する「ナビゲートプリンティング」などでバックアップする。

この日のディスカッションでは、ハイデルベルグ社は、カスタマーの成功と最高の生産性の実現を目標としていることを挙げ、そのためのサービスとして「カスタマーサクセスマネジメント」を展開していることなどを紹介した。加えて、新しい概念として、同業他社と繋がっていく”Zaiko”という新しい概念についても紹介した。

同イベントは、開催中もスペシャルサイトから無料で登録して視聴できる。

スペシャルサイト https://innovationweek.heidelberg.com/ja

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