ハイデルベルグジャパン サブスクリプション契約の国内第1号を北陸サンライズと締結

サブスクリプソン国内第1号となった北陸サンライズの木村社長(中央)と、ハイデルベルグ・ジャパンのヨルグ・バウアー本部長(右)と紀セネラル・マネージャー
サブスクリプソン国内第1号となった北陸サンライズの木村社長(中央)と、ハイデルベルグ・ジャパンのヨルグ・バウアー本部長(右)と紀セネラル・マネージャー

ハイデルベルグ・ジャパンは、10月11日、国内初となるサブスクリプション契約を石川県の北陸サンライズと締結し、それに伴う記者発表を東京都品川区のハイデルベルグ・ジャパン東京カスタマーセンターで行った。

サブスクリプションとは、顧客企業が機械に投資するのではなく、導入した機会に対して月額の固定費と印刷した用紙枚数の代価を支払うというビジネスモデルで、印刷業界においてはハイデルベルグが初めて提供する。ハイデルベルグのサブスクリプションは、5年契約で進められ、印刷機だけでなく、ワークフロー、サービスパーツ、紙を除くすべての最適な印刷必需品、継続的なオペレータのトレーニングが含まれており、印刷機の生産性を最大化するためにハイデルベルグが包括的に顧客企業をサポートをする。“所有から利用へ”という考えに基づいたビジネスモデルであり、これにより顧客企業は従来よりも多くの時間をクライアントや営業活動に使うことが可能となる、としている。

ハイデルベルグサブスクリプションは、すでにドイツをはじめとするヨーロッパ、アメリカ、中国、インド、オーストラリアなどで導入が進んでおり、生産性効率の向上など成果を得ている企業も表れていると報告されている。

日本におけるハイデルベルグ サブスクリプション導入の第1号となった北陸サンライズは、1975年に創業し、石川県白山市に本社を構える従業員34名の商業印刷会社で、企画・枚葉印刷を主なビジネスとしている。現在は、グループ理念『総合プロデュース業を目指し、印刷を通して「5つの笑顔」を創り続ける。』の下、北陸地方の商圏を中心に活動している。

サブスクリプションを導入したきっかけについて語った木村賢一郎社長は、「初めてこのビジネスモデルの話を聞いた時は、日本でそんなことできるわけがないと思いました」と、当初の印象を述べている。「しかし、何回か話を聞いていくうちに、面白い仕組みであり、これはいけるかもしれない!と思い始めました。なにより業務の“見える化”ができる仕組みだと思いました。大きな投資をすることなく、世界最高の印刷機とワークフローを導入でき、機械に最適な消耗品を使用して、オペレータもハイレベルなトレーニングを受けながら、メーカーとともに最大限のアウトプットを目指していける。そこで、自社の製造コストや会社の財務状況などもすべてをハイデルベルグと共有し、契約することを決断しました」と語っている。

今回、サブスプリクションの契約に伴い導入されたのは、菊全判4色印刷機スピードマスターCD102。既存の2台の印刷機(菊全4色機1台、2色機1台)を入れ替えての導入となった。搬入は9月28日より始まり、10月23日から実稼働がスタートする予定となっている。

それに伴い、実稼働に必要なワークフロー、最適なサフィラブランドの印刷必需品も準備が進められ、オペレータのトレーニングも実施。印刷必需品の発注には今後ハイデルベルグのオンラインショップeShopが利用され、在庫管理はデジタルシステムによってつねに最適な在庫を監視するハイデルベルグのベンダーマネジメントインベントリー(VMI)によって行われる。

北陸サンライズでは、サブスクリプション契約と同時に、ハイデルベルグの菊全寸のび判高速サーマルCtPレコーダー スープラセッター106(納入済)と、デジタル印刷機のバーサファイアEV(10月16日納入予定)も導入する。

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