FFGSG ウエーブ製自動化システムの取り扱い開始

FFGSグラフィックサプライ(FFGSG)はこのほど、印刷通販のWAVEを運営するウエーブと業務提携し、汎用ロボットにウエーブ独自開発のソフトやロボットハンドを組み合わせた業界初の自動化システム「WAVE 15P-Series」の取り扱いを開始した。

ウエーブの「WAVE 15P-Series」は、不二越の汎用ロボットと同社開発のロボットハンド、ソフト、I/Oなどを組み合わせることで印刷加工現場の自動化を実現する。
今回、発表されたのはECOリング綴じカレンダーの反転用ロボットと封入封緘機フィーダー用ロボットのライン。自動丁合された卓上カレンダーをエコリング製本機で製本し、反転させて封入封緘機のラインに流す。給排紙ロボットシステムは、給排紙機構の加工機を自動化する。
従来5人で行っていた丁合、反転、梱包の作業を自動化することで、約1.5人に省力化。現場の作業負担を軽減すると共に24時間稼働に貢献する。

エコリング綴じカレンダー自動化システム(開発中のものも含む)
エコリング綴じカレンダー自動化システム(開発中のものも含む)
反転とフィーダー用ロボット
反転とフィーダー用ロボット

印刷工業の自動化は「紙を扱う難しさ」がネックとなり、進んでいなかった。「WAVE 15P-Series」は、独自の機構を組み込むことで、ロボットでは難しいとされていた「紙を扱う作業」を可能にする。

3月20日、ウエーブの本社で開かれた記者会見には、ウエーブの白子善久社長、滋賀事業所の渡辺大所長、ロボット・メカトロ開発部部長兼経営企画室の山本浩史室長、FFGSGの加藤好洋社長、野村博文副社長、市枝章西日本社長が出席。

今後、FFGSGが国内総販売代理店として、印刷工場の自動化システム「WAVE 15P-Series」提供していくと共に、ウエーブは箔押し機やレーザー加工機を1台で自動化する機器をはじめ、ECOリング綴じカレンダー用丁合機や機器間接続用キッカー、大判パネル印刷とカット工程自動化機器、パッケージング、断裁の自動化機器などを開発していく予定。

自動化システムは特注対応となるが、今回のECOリング綴じカレンダーの反転、封入封緘機フィーダー用のラインで約500万円の価格を想定している。

ウエーブ 「WAVE 15P-Series」紹介Webサイト
https://www.wave-inc.co.jp/jp/corporate/info/robot.html

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