【印刷ビジネスモデル集2019】= プリントバッグ =オリジナルファイル、スーパークリスタルカレンダー

【印刷ビジネスモデル集2019】<br>= プリントバッグ =<br>オリジナルファイル、スーパークリスタルカレンダー

UVインクジェットで小ロットノベルティ、製品を提供

絵馬や将棋にプリント
絵馬や将棋にプリント

株式会社プリントバッグは、オリジナルファイル、ホルダーの主要業務に加え、カレンダーをはじめとする販促製品にも力を入れている。2012年にはミマキエンジニアリングの卓上型UVインクジェットプリンタを導入。フルカラーで小ロット・多品種のノベルティ製造を開始した。

同社は昭和20年に創業し、自社一貫生産による徹底した品質管理と短納期、低価格で、ファイル、バインダー、クリアファイル(ホルダー)各種、カレンダー全般、ペーパーバッグ、ダイレクトメール、各種製本、メニュー、手帳、パッケージの印刷などを製造している。同社オリジナル製品の中でも『スーパークリスタルカレンダー』はリピート率9割という高付加価値カレンダー。同社の特殊印刷加工技術により、フルカラーメタリック調の表現で、結晶のような超微細なラインで独特の世界観が描かれている。プレミアムノベルティの名入れカレンダーとして評価が高く、飾られる機会が増えるので広告効果も高い。

スーパークリスタルカレンダー
スーパークリスタルカレンダー

そうした販促物も手掛けている同社では、2012年に導入した卓上型UVインクジェットプリンタ『UJF-3042』を導入。その後、サービスの拡大に伴い、A2判対応の『UJF-6042』に切り替え、現在は4台体制で生産している。

同社の大見和男社長は導入したきっかけとして「ミマキエンジニアリングの営業担当者からノベルティも手掛けては、という提案をもらったのが小ロット・多品種の販促物を始める動機になりました。非常に優秀な営業マンで付き合っていくには大丈夫だと感じました」と述べている。

『UJF-6042』は最大でA2サイズ、高さ150㎜に対応したデスクトップ型フラットベッドUVインクジェットプリンタ。素材の制約が少なく様々な用途で活用でき、UV光源にLED-UVを採用したことで素材への負担が少ない。また、ボールネジ方式の送り制御機構、1,800×1,800dpiの高解像度プリントモード、最小4dpiのバリアブルドットで、高品質を実現。ギフトやノベルティをはじめ、カードや銘板などを製作することができる。

インクスロットは8基搭載され、より美しいグラデーション表現が可能な6色プリント、透明素材への白インクの裏打ち、クリアインクによるグロス&マット仕上げや、同じ場所にインクを重ね打ちする厚盛りプリント等、多様化するニーズに柔軟に対応。ノズルリカバリー機能も搭載しており、ノズル抜け発生時でもスピードを落とすことなくプリント画質を回復させ、プリンタを稼働させ続ける。

最大作図範囲は610×420㎜。同社の主力製品であるA4のファイルが2冊同時に印刷することができることも、設備選択の理由となっている。

同社は昨年12月15日・16日の両日、東京都墨田区のすみだリバーサイドホール及び墨田区役所で開催された『すみだものづくりフェア2018』に、『UJF-6042』でプリントした製品を出展。ものづくりを次世代に伝える目的で開催されており、同社は墨田区にゆかりのある葛飾北斎の浮世絵を印刷したペン立てなどを並べ、注目を集めた。大見社長は「北斎の富嶽三十六景は版権フリーなので、様々な製品に使えると思います。そうした製品を美術館で販売するのも一つのビジネスになると考えています」とアイデアを膨らませている。

このほか同社では、絵馬や木札、鉛筆立てなど、紙以外の素材を利用した販促物やオリジナル製品を提供している。

主力のファイル・バインダー

同社の主力製品であるファイル・バインダーはオリジナルで製作。社名やロゴの名入れ、目的に合わせて、生地・綴具を選んで制作され、最も高級感があるビニール製ファイル・バインダーは手触りが良く、ドキュメントの付加価値を高めたい時に最適となっている。不動産関係の資料、自動車など高額商品のパンフレット、高額セミナーなどの教材、重要種類の保存に最適なアイテムとなる。

同じく高級感のあるDSファイル・バインダーは、皮革調のやわらかな風合いのファイルで、耐久性に優れており、手にした時のソフト感と高級感のある薄型ファイル。

白いファイル・バインダーは人気商品の一つ。独立したポケットを備え、各面自由にタイトル紙を差し替えて使用でき、素材はビニールを使用して強度を高めるとともに高級感を備えた。ファイリングする内容によって20㎜~80㎜までの6サイズを用意。オーダー数量により割引料金の設定もある。

このほか同社では、箔押し加工やシルクスクリーン、UVオフセット印刷のサービス、オリジナルクリアファイル・ホルダーの制作も手掛ける。これらの中でも小ロット・多品種、フルカラーの製品は『UJF-6042』で制作。小ロットから大ロットまで、クライアントのニーズに応えている。

株式会社プリントバッグ

東京都台東区池之端2-9-3

代表者:大見和男氏

TEL 03-3821-2151

FAX 03-3821-8115

https://printbag.co.jp/

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