Xeikon Koehler Etiketten 社にCX300 デジタル印刷機を導入し、多様なフォーマットで活用

ドイツのRudolf Koehler Etiketten 社は、デジタル印刷システム「Xeikon CX300」を設置した。同社がデジタル印刷システム「Xeikon CX300」を導入した背景には、生産能力のギャップを縮小することと、リードタイムをさらに削減することが主な要因となっている。新しいシステムは、過去6年間にわたり成果をもたらしている「Xeikon CX3」を補完するため、2022 年6月に設置。これについて「過去3年間、特にパンデミック時には、パッケージ業界のサプライチェーンが崩壊し、代替媒体としてラベルへの需要が高まったため、拡張の必要性を強く認識しました」と、Koehler Etiketten 社の最高責任者であるミヒャエル・マルクス氏は説明している。

「Xeikon CX300」は、不透明ホワイトを含むシングルパスでのフルカラー印刷システム。食品に安全なトナーを使用し、最高速度は毎分30m に達し、最大1200dpi の解像度で高品質な画像を実現する。
Koehler Etiketten 社では、300 部から数百万部まで、様々なフォーマットでのジョブにこの印刷機を利用。これらのフォーマットには、例えば320 x 500 ㎜サイズでの配送用の高品質スリーブや、連続したバーコード付きのカスタマイズされたミニラベルなどが含まれる。
さらにKoehler Etiketten 社は、Xeikon のAI に着想を得たソフトウエアソリューションであるVariOne を選択した。これにより、1回のバッチで異なる背景のラベルを10 万枚以上印刷することが可能となっている。

デジタル印刷システム「Xeikon CX300」

Koehler 社は、「Xeikon CX300」導入にあたり、標準装備のホワイトインクに加え、メタリック調での印刷の可能性にも好印象を持った。その結果、新しい印刷機にはシルバーが搭載され、化粧品や医薬品向けのプレミアムラベルに使用されている。
特に現在の紙不足の中、Koehler Etiketten 社では「Xeikon CX300」の高い印刷品質を活用し、基材の一部を草から作られた紙で代替したりしている。テキストやフリースペースなどの印刷画像の下に、Xeikon の白インクを適用することで、使用されている紙が白ではないことがほとんど目立たなくなり、Koehler 社では特に食品分野のクライアントに対する供給能力を維持することが可能となっている。

Rudolf Koehler Etiketten GmbH https://www.koehler-etiketten.com

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