TBM 「 LIMEX Sheet」 80μmを粘着ラベル用基材として改良、量産開始に向けサンプリングを開始

株式会社TBMは、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」80μmを、粘着ラベル用の基材として改良し、サンプリングを開始した。同社の国内第二プラントである宮城県多賀城工場の量産品として、2022年夏頃の販売を目指している。

粘着ラベル用基材の LIMEX Sheet 80μm は、表側の面に印刷可能なインク受理層が塗工されており、 裏面には粘着剤塗工が可能。LIMEX Sheetは、ラベル用途として一般的に用いられる PP(ポリプロピレンや PET(ポリエチレンテフタレート)シート等の合成紙と比較して、CO2を含む温室効果ガス排出量と石油由来プラスチック使用量を削減する。
また、紙製ラベルと比較しても、製品の原料に木材パルプを一切使用せず、製造時の水使用量を大幅に削減できるため、森林と水資源の保全にも貢献できる。
多賀城工場では、紙やフィルムの代替として使用可能な LIMEX Sheet 製造の効率化と、製品の物性強化および品質安定性向上を可能にする成膜工程を整備。今後、量産によるコストダウンを図ることで、ラベルや商業印刷物用途で LIMEX Sheet の更なる普及を目指す。

LIMEX Sheet 80μm使用用途例(LIMEX Sheetガイドブック:https://tb-m.com//doc/LIMEX-Sheet_Guide_ver2.1.pdf


LIMEX Sheet 80μm は、冊子、カレンダー、マップ、包装紙、配送伝票、ラベル、包装資材(開発中)等、様々な用途に使用できる。
なお LIMEX Sheet は、溶融状態の複合体であるLIMEX(炭酸カルシウム等無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材)をTダイから押出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造する。LIMEX Sheetを製造している白石工場と多賀城工場は、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用している。
①石油由来プラスチック 使用量削減と、水や森林資源の保全、②安定した価格、③優れた耐久性と耐水性などを特徴としている。

株式会社 TBM https://tb-m.com/

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