JAGAT DTPエキスパート認証試験、2024年3月試験より学科試験をマークシート解答方式からCBT方式に移行

公益社団法人日本印刷技術協会は10月13日より、DTPエキスパート認証試験の学科試験を従来のマークシート解答方式からCBT(Computer Based Testing)で実施することを発表した。

CBT(Computer Based Testing)方式試験とは、パソコンを使用して受験する試験で、試験会場に設置されたパソコン上で各自試験に取り組むものになっている。

DTPエキスパート認証制度は、DTPによる印刷物製作および印刷ビジネスに必要な知識を習得した方を認証する制度。1994年以来60回の試験を実施し、延べ合格者数は23,000人を超えている。DTP・印刷の知識をバランス良く身に着ける手段として、国内の印刷業界ではスタンダードなものになっており、DTPおよび印刷に関する知識を問う択一式の学科試験、与えられた期間内に課題を提出する実技試験から構成されている。
学科試験は、全国6大都市に設置した専用会場において、マークシート解答方式にて一斉実施していたが、大都市圏以外の受験希望者にとっては会場選択の自由度がなく、指定日時に遠方から受験会場に出向いて受験しなければならない状況になっていた。

一方で、昨今人材育成へのIT活用が進展し、CBT方式試験は一般化していると言える状況になっている。そのためJAGATでは、2024年3月実施第61期試験より、学科試験をCBT方式試験に移行することが決定した。変更後は全国各地に設置されたCBT試験会場の中から、受験者が最寄りの会場を選択して受験することができるようになり、全国各地の印刷および関連ビジネスに携わる方々に対し、DTPおよび印刷関連知識の習得機会を拡充する。

なお、実技試験に際しては、従来と変更はない。学科試験後に、受験者各自の環境で指定期間内に取り組む予定になっている。

第61期DTPエキスパート認証試験は、2024年3月8日(金)と3月9日(土)に実施し、受験申請は1月中旬以降に受付開始する。

<CBT方式学科試験概要(2024年3月実施第61期試験より)>
実施時期:年2回(3月・8月)
実施期間:各試験時期の指定日2日間から受験日時を受験者が選択
試験時間:120分
出題内容:「DTPエキスパートカリキュラム」に準じ、受験者ごとにランダム出題
合格基準:「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーションと印刷ビジネス」の各カテゴリにおいて、各々正答率80%以上で合格
受験料(税込):DTPエキスパート・マイスター(学科・実技):21,000円 /DTPエキスパート(学科):15,000円

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