ミマキエンジニアリング 主力製品を揃えた「滋野ショールーム」開設

ミマキエンジニアリング   主力製品を揃えた「滋野ショールーム」開設
カーラッピングをはじめ自動車の内装のサンプル
カーラッピングをはじめ自動車の内装のサンプル

業務用インクジェットプリンタを開発し、国内、海外で販売する専門メーカーの株式会社ミマキエンジニアリング(小林久之社長)は、長野県東御市の本社・牧家工場から国道18号線を挟んだ向かい側に滋野ショールームを開設した。滋野ショールームには営業本部、AO事業部、長野営業所及び本社ショールーム機能を移転。従来のショールームの約1.7倍となる820㎡の展示面積には同社の主力製品や出力サンプルが揃う。今年7月のオープン以来、国内をはじめ、海外からもユーザーが訪れ、同社のデジタル・オンデマンド生産の発信基地として動き始めている。

地元サッカーチームのユニフォームもインクジェットで
地元サッカーチームのユニフォームもインクジェットで

同社の事業ポートフォリオは大きくサイン・ディスプレイ関連の「サイングラフィック」、産業関連の「インダストリアルプロダクツ」、繊維・アパレル関連の「テキスタイル&アパレル」の3つ。それぞれに求められるインクジェットヘッド、インク、筐体の特性が異なり、同社では各分野に最適のプリンタ、関連製品を揃えている。

新ショールームにはそれら製品が一堂に展示されている。同社のプリンタは同じモデルでも色、色数、特性の異なったインクが搭載できる機種があり、業務特性に合わせて組み合わせが可能。そうしたプリンタのタイプを探すスペースとして新ショールームは機能する。

各コーナーで具体的なサンプル

産業向けにメディアの搬送を自動化したUVインクジェットプリンタ
産業向けにメディアの搬送を自動化したUVインクジェットプリンタ

現在、ショールームにはインクジェットプリンタで制作された様々な素材、製品をレイアウトしたショップや部屋のコンテナ、ラッピング自動車などが設置されている。

<カフェテリア>

=JV300使用=

▽壁▽カウンター▽床▽オーニングテント▽ウィンドウ▽冷蔵庫▽テーブル▽マグカップ

=CJV150使用=

▽スタッフTシャツ

精緻な3Dプリンタのサンプル
精緻な3Dプリンタのサンプル

=UJF-3042HG使用=

▽メニュー▽灰皿▽ライター▽コースター

<リビングフロア>

=JV300使用=

▽壁▽床▽外装▽シーリングライト

=UJF-6042使用=

▽フォトフレーム▽ゴミ箱▽キューブボックス

=JFX-200使用=

▽テーブル▽TVボード▽チェスト

=TS500使用=

▽ベッド

<ホテル>

=JV300(昇華転写モデル)使用=

▽壁▽床▽カーテン▽パネル▽ベッドカバー▽ピローケース▽ベッドライナー▽ランプシェード

=UJF-3042HG使用=

▽ボールペン▽ルームキー

<自動車アプリケーション>

=CJV300使用=

▽外装

=UVダイレクト使用=

▽アルミホイール▽ナンバープレート▽メーター▽ドア内張り▽オーディオ▽エアコン▽ルームミラー▽シフトノブ▽サンバイザー▽インパネ▽グローボックス▽内装小物

このようにショールームにはサンプルが豊富で、現在、手掛けている業務以外のビジネスアイデアを想像できる空間となっている。コンテナやサンプルは今後も増やしていく予定。

特注プリンタも請け負う

ミマキエンジニアリングでは既製のプリンタ以外にも、特注機の製造も請け負っている。ショールームにはフラットベッドLED-UV硬化型インクジェットプリンタ「UJFシリーズ」をベースに、搬送機構を備えた「Print ROBO 60」を展示。例えば、2台のUJFシリーズを連結し、1台でホワイトのみ、もう1台でCMYKを出力することで生産性を上げることができる。

また、菊半裁対応の「UJF-6042」をベースに、ロール給紙機構を備えた軟包装モックアップ用の特注機も展示されている。印刷で使う薄いフィルム素材をそのまま出力できることから、実際の製品の風合いを確認することができる。

このほか、ショールームには最新の3D造形サンプルをはじめ、昇華転写型、ダイレクト型のテキスタイル向けのプリンタも展示。アパレルのサンプルとして同社が応援する北信越フットボールリーグのサッカーチーム・アルティスタ東御のユニホームも展示されており、随時、出力デモやサンプル出力を受け付けている。

【滋野ショールーム】

長野県東御市滋野乙1628番地1

TEL 0268-64-2281

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