DICグラフィックス 食品包装向け次世代環境対応型グラビアインキ「フィナート®BM EX」を発売 原材料供給リスク低減と性能向上、サステナブル性を両立

DICグラフィックス株式会社は、食品包装向けの環境対応型グラビアインキ「フィナート®BM EX」を発売した。同製品は、バイオマス原料使用による温室効果ガス排出低減効果を維持しながら、ラミネート強度や印刷濃度などの性能向上を実現した次世代インキで、食品包装業界における新たなスタンダードを目指す。

食品包装材に求められる安全性と環境対応

食品包装材には年々厳しい安全性や環境対応の基準が求められ、インキにも高性能と持続可能性が期待される。DICグラフィックスは、トルエンフリーやMEKフリー対応に加え、ネスレサプライヤー規約やスイス条例など国際規制にも対応。バイオマス原料の活用など環境配慮型の製品開発を加速している。

「フィナートBM EX」の特徴

新製品「フィナートBM EX」は、従来品「フィナートBM」と同様に植物由来原料を使用し、バイオマス度10%を実現。ラミネート強度や印刷濃度を大幅に向上させ、特殊原料の使用を極力避けることで原材料供給リスクを低減した。環境負荷の低減と安定供給を両立させ、サステナブルな包装材の普及を後押しする。

カラーバリエーションは、プロセス4色、白、メジューム、その他11色を用意。今後は金・銀系メタリックカラーも展開予定で、高級パッケージ市場への対応も視野に入れる。各色の実機評価用サンプルも整っており、顧客のニーズに応じた迅速な対応が可能となっている。

サステナビリティへの取り組み

DICグループは、地球環境と社会のサステナビリティ実現に貢献する戦略を推進し、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。今後もサーキュラーエコノミーに適したサステナブルなパッケージソリューションを提案し、持続可能な社会の実現に向けた製品開発に注力する。

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