日印産連 「第77回全国カレンダー展」「第67回全国カタログ展」の合同表彰式を開催 デジタル時代に放つ「紙メディア」の価値と表現力を称える
日本印刷産業連合会(日印産連)と産経新聞社が主催する「第77回全国カレンダー展」および「第67回全国カタログ展」の合同表彰式が1月20日、日本印刷会館で開催された。会場では「経済産業大臣賞」「文部科学大臣賞」「経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞」の授与が行われた。表彰式の後には受賞者を囲んで歓談した。
経済産業大臣賞については、第77回全国カレンダー展の第1部門でジェイエフイーホールディングスの「2026年JFEグループカレンダー(特装版)」、第2部門でパナソニック ホームズの「Floriography 2026(壁掛け)」、第3部門でしんどうあすか氏の「Ain’t No Mountain High Enough 2026 by ASUKA SHINDO」がそれぞれ選出。第67回全国カタログ展では、図録部門でYAMADA Book Publishingの「I vvonder」、カタログ部門でみずのわ出版の「神戸元町ジャーナル」が同賞に輝いた。
経済産業大臣賞
続いて文部科学大臣賞は、第77回全国カレンダー展の第1部門で写真家・米津光氏の「Silent Landscapes」、第2部門でダイキン工業の「2026年カレンダーAIR 空気に抱かれる惑星」、第3部門で篠田岬輝氏の「Portraits 眼(まなざし)と眼(まなざし)のあいだ」が受賞。第67回全国カタログ展では、図録部門で読売新聞社の「運慶 祈りの空間ー興福寺北円堂」、カタログ部門でモリサワの「モリサワと文字の100年(邦文写真植字機発明100周年記念出版)」が同賞を受賞した。
文部科学大臣賞
以下主な受賞作品
第77回全国カレンダー展 受賞作品
- 第1部門
- 経済産業大臣賞:2026年JFEグループカレンダー(特装版)(ジェイエフイーホールディングス株式会社/大日本印刷株式会社)
- 文部科学大臣賞:Silent Landscapes(写真家 米津 光/米津光)
- 経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞:モリサワカレンダー2026(株式会社モリサワ/大日本印刷株式会社)
- 第2部門
- 経済産業大臣賞:Floriography 2026(壁掛け)(パナソニック ホームズ株式会社/大日本印刷株式会社)
- 文部科学大臣賞:2026年カレンダーAIR 空気に抱かれる惑星(ダイキン工業株式会社/大日本印刷株式会社)
- 経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの生涯と筆跡カレンダー(ミサワホーム株式会社/大日本印刷株式会社)
- 第3部門
- 経済産業大臣賞:Ain’t No Mountain High Enough 2026 by ASUKA SHINDO(しんどう あすか/大日本印刷株式会社)
- 文部科学大臣賞:Portraits 眼(まなざし)と眼(まなざし)のあいだ(篠田岬輝/大日本印刷株式会社)
- 経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞:swimming 2026 calendar by aspara(アスパラ/大日本印刷株式会社)
第67回全国カタログ展 受賞作品
- 図録部門
- 経済産業大臣賞:I vvonder(YAMADA Book Publishing/株式会社山田写真製版所)
- 文部科学大臣賞:運慶 祈りの空間ー興福寺北円堂(読売新聞社/日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社)
- 経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞:坂本龍一 音を視る 時を聴く展図録(朝日新聞社/日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社)
- カタログ部門
- 経済産業大臣賞:神戸元町ジャーナル(みずのわ出版/株式会社山田写真製版所)
- 文部科学大臣賞:モリサワと文字の100年(邦文写真植字機発明100周年記念出版)(株式会社モリサワ/大日本印刷株式会社)
- 経済産業省大臣官房商務・サービス審議官賞:季刊大林64号「地図」(株式会社大林組/TOPPAN株式会社)
(敬称略)
印刷メディアの可能性と未来への広がりを確信
主催者を代表して挨拶に立った日印産連の堆誠一郎副会長は、カレンダーやカタログの本質について語り、「カレンダーもカタログも単なる情報媒体にとどまらず、企業や社会のメッセージを伝え、人々の生活や価値観に寄り添う重要なコミュニケーションツール。今年度も技術、企画、デザイン、そして実用性を高い次元で融合させた質の高い作品が数多く集まり、印刷メディアの可能性と未来への広がりを改めて感じている。今後も印刷文化の醸成と業界発展に寄与していきたい」と、受賞者への祝意とともに業界の展望を示した。
審査委員長による講評 スマホ時代だからこそ「紙」に立ち返る
表彰式では、各展の審査委員長から講評が述べられた。
全国カタログ展の左合ひとみ審査委員長は、「カタログといえども、美術図録に全く引けを取らない素晴らしいものが毎年多く出ている。デザイナー、クライアント、そして印刷所が三位一体となって、良いものを作ることに向き合い続けてほしい」と、制作現場の熱意を高く評価した。
また、全国カレンダー展の上篠喬久審査委員長は、「今年は企画・制作・印刷の三拍子が揃った、言うことのない作品が揃っている」と完成度の高さを称える一方で、デジタル化が進む社会背景に言及。「デジタルの時代、スマホを開けば来年の何月何日が何曜日かまで即座にわかる。しかし、カレンダーは本来、世の中の中心であり、スムーズな社会の動きを作るためのベース(基盤)。単に日付を確認するだけの道具を超え、将来像を見据えて『壁にかけて喜んでもらえるカレンダー』のあり方を今こそ問い直すべき時期にきている」と語り、空間を彩り生活の指針となる紙メディアならではの価値を再認識させた。
上位3賞の授与後、乾杯の発声に日印産連の高島淳一常務理事が登壇。「紙の印刷物を愛する皆様と交流を深めたい」と語り、歓談へ移った。














