トーハン Nebraskaと協業で書店の無人営業スタート 仕事帰りや休日に利用可能、日本プレスセンタービルでジュンク堂書店にデジテールストアを導入

株式会社トーハンは、株式会社Nebraskaと連携し、無人営業化ソリューション『デジテールストア(旧称MUJIN書店)』をジュンク堂書店 プレスセンター店に導入した。都心のオフィスビル内書店としては初のハイブリッド営業が始まった。

都心の書店に無人営業を導入、営業時間を拡大

デジテールストアが導入されたジュンク堂書店 プレスセンター店では、従来の11時から20時までの9時間営業から、朝9時から夜22時までの13時間営業へと移行した。うち、朝2時間と夜3時間の計5時間が無人営業となる。これにより、通勤前や退勤後に来店する顧客のニーズに対応し、売上拡大を狙う。
店舗は日本プレスセンタービルの1階に位置し、メディア関係者や周辺の公務員、ビジネスパーソンの利用が多い。新たな営業形態の導入により、日々の多様なライフスタイルに応じた柔軟な買い物体験が提供される。

土曜も無人で営業、週の稼働日数が増加

これまで定休日としていた土曜日にも、9時から22時までの終日無人営業を開始した。営業日の拡大によって、平日の来店が難しい層や、隣接する日比谷公園の利用者といったオフタイムの来街者にも対応できるようになった。
店頭にはガラス戸越しに入店用のQRコードサイネージが設置され、LINE公式アカウントを活用した入店認証方式を採用。完全キャッシュレス・セルフレジもあわせて導入し、接触機会の低減と省人化を両立している。

営業時間を拡大
土曜日を定休日から営業日へ

デジテールストアとは?  書店向けDXソリューションの全容

Nebraskaが開発した『デジテールストア』は、既存店舗・新規店舗の双方に導入可能なDXソリューション。LINE公式アカウントとQRコードを用いた入店管理により、無人営業を実現する。有人・無人の切り替えも柔軟で、業態や時間帯に応じたハイブリッド営業に対応できる点が特徴。導入により、人件費の最適化や営業時間の拡張による収益性向上が期待されるとともに、営業時間に縛られない購買体験や、来店データを活用したマーケティング施策も視野に入る。
サービスは2023年3月にトーハンとの資本業務提携を経て書店に実装され、2024年11月にブランド名を『MUJIN書店』から『デジテールストア』へと改称した。

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