ダックエンジニアリング 大宮支店新社屋が竣工

ダックエンジニアリング大宮支店
ダックエンジニアリング大宮支店

ダックエンジニアリング(本社・京都市南区上鳥羽大柳町、氷上好孝社長)は、かねてより建設を進めていた大宮支店新社屋(埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目314番)が完成したことにともない、7月17日、提携協力会社ならびに報道関係者向けに見学会を開催した。検査装置のショールーム、最新の空間デザインを取り入れた共有スペースなど未来志向あふれる最新技術を展示。氷上好孝社長は「DACの画像処理技術はAI、IoTと連携し、新しい領域とビジネスを開拓する。大宮支店は若者が印刷業界に入って未来を感じる新社屋を目指した」と述べ、11月に内覧会を開催することを発表した。

画像処理技術を応用した印刷品質検査装置を開発・製造・販売するダックエンジニアリングは1972年に創業。DACオリナルの専用画像処理LSIチップを開発し、ハードウェア、ソフトウェア構築、光学設計を自社開発し、国内及び海外16か国にグローバル展開する。印刷検査装置は1995年から販売を開始し、シール・ラベル、輪転印刷、オフセット印刷、段ボール印刷、商業印刷、有価証券印刷の様々な検査装置を開発。これまでの納入実績は3,900台にのぼる。

②見学会で挨拶する氷上社長
見学会で挨拶する氷上社長

大宮支店は2000年11月に開設し、今年6月にJR大宮駅から徒歩約5分の自社ビルとして竣工した。同社全体では、1983年の京都本社の建設以来、約35年ぶりの建築プロジェクトとなった。大宮支店新社屋は、敷地面積261平米、延床面積714平米、建築面積188平米。1階は駐車場、2階が検査装置のショールーム、3階には最新の空間デザインを施した共有スペース、4階が事務所となっている。

見学会で氷上好孝社長は、「大宮支店はインテリジェントビルとして照明や空間に様々な工夫と新しい試みを行っている。印刷物に合わせた照明の色を数十種類、色温度がIoTで京都本社や上海事務所と繋がり、スマホからセキュリティを確認できる。ダックエンジニアリング創業45周年を記念して建築した。古味祐之大宮支店長をはじめ書道十段、映像の専門知識を持つ個性的な15名の社員が在籍する」とスタッフを紹介した。

同社の印刷検査装置は、現在、約3,900台が様々な印刷市場で設置されている。氷上社長は「ダックエンジニアリングは商業オフセット印刷、オフセット輪転機、シール・ラベル、段ボール、パッケージ・軟包装の様々な分野で品質管理に貢献している。海外においても中国、台湾、韓国、インドネシア、タイなど16か国に販売している」と現状を説明。提携協力会社のベルパックの柳澤隆司社長、広瀬鉄工の廣瀬安宏社長、木田鉄工の木田庄一郎社長、日西技研の野田武志社長、アイマー・プラングの井爪大策社長、互応化学工業の今岡雅嗣東京営業所長を紹介した。

ショールームにはオンライン枚葉印刷検査装置、オフライン枚葉印刷検査装置、オフセット輪転検査装置、グラビア印刷検査装置、シール・ラベル検査装置、刷出し・抜取り検査装置、缶・ボトル検査装置が設置され、高城清次常務取締役製品開発本部長がIoTの取組として検査装置の画面情報や設定情報などをインターネット回線を使い、DAC社内サーバーに暗号化されたデータで送信する「リモートドクター」やスマートファクトリーへの取り組みなど今後の方向を紹介した。

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