富士ゼロックスとニューブック 新たなPOD出版サービスの仕組みを構築で合意

富士ゼロックスとニューブックは、ニューブックが運営するECプラットフォーム「BookStoreS.jp」において、コンテンツデータのセキュア環境での保管・利用に関して、新たな仕組みを構築することで合意した。今後、富士ゼロックスとニューブックは、同サービスへの参画を検討する印刷会社を交えて構築と検証を進め、本機能の2020年5月のリリースを目指す。

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ニューブックは、書籍の再販流通や通信販売フルフィルメントサービス、プリントオンデマンドサービスを中心としたメディア商材の物流・流通に関わる事業を行う企業。ニューブックが運営する「BookStoreS.jp」とは、誰でも簡単に自分のPOD(プリントオンデマンド)書店を開設できるECプラットフォーム。コンテンツオーナーは印刷データを入稿すれば、プラットフォーム上でサイトの構築、販売、決済を用意でき、1冊からの書籍の受注、印刷製本、発送を行える。なお現在、クローズβテストを行っている。(https://bookstores.jp/)

今回、新たなPOD出版サービスの仕組みを構築することで、コンテンツオーナーがBookStoreS.jpに入稿するPOD出版用データは、富士ゼロックスが提供するクラウド型文書管理サービスに格納され、セキュアな環境で保持される。

BookStoreS.jpで提供されるECサイト上で注文が成立すると、富士ゼロックスが提供する印刷ワークフロー管理ソフトウエア「Production Cockpit 2.0」を通じてネットワークされた印刷会社の中から、当該商品の生産に必要となる設備を保有し、かつ、その時点で印刷・受注要件が合う印刷会社とマッチングを行い、印刷製本業務が発注されるようになる。

これにより、コンテンツオーナーは手軽で柔軟でありながらもセキュアな環境でPOD出版サービスを展開することができ、これまで出版ビジネスの対象とならなかったコンテンツをも書籍のかたちで世の中に提供することが可能となる。また印刷会社は、自社が保有する設備・リソースの生産余力を有効に活用して、POD印刷製造の新たなジョブを取り込むことが可能となる。

なお、11月11日~13日まで、京都・みやこめっせで開催中の「THINK SMART FACTORY 2019 IN KYOTO」会場でも、富士ゼロックスの担当者が同POD出版サービスについて説明する。

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