FFGS ホーナー社中綴じ機『HSB 9.000』を展示、常時デモ・検証可能に

ショールームに常設されたHSB9.000
ショールームに常設されたHSB9.000

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズはこのほど東京都港区の同社ショールーム『i-Communication Center 西麻布』に、ドイツ・ホーナー社中綴じ機『HSB 9.000』を常設した。顧客向けのデモンストレーションや検証の環境が整ったことで、ホーナー社製品の販売を加速させる。

ホーナー社は1930年創業の機器メーカーで、中綴じ機で使われるワイヤーステッチングヘッドの世界トップシェアを持つ。ハイデルベルグやホリゾン、デュプロなど世界15メーカーにOEMで供給し、2008年から中綴じ機の販売を本格的に開始し、現在、全世界で約600台の同社の中綴じ機ラインが導入されている。

FFGSが国内で取り扱う製品は、セミオートの『HSB 9.000』、フルオートの『HSB 13.000』、デジタル印刷にも対応する『HSB DIGI‐FS9』。今回、常設したの『HSB 9.000』は縦積みフィーダー5鞍、平積みフィーダー2鞍の丁合構成となる。最速9,000回転、対応サイズA6~B4で、他社の半分程度の時間でジョブの切り替えを可能にするなどの特徴を持つ。

フィーダー部はドラムから搬送チェーンまでの距離が短く、駆け落ちしにくい設計。トリマー部の搬送はタイミングベルトで冊子を上下プレス搬送し、ベルトを一旦停止して断裁するため、断裁位置が常に安定している。また、搬送ベルトの回転による擦れ、傷の発生が抑えられる。

ライン構成は縦積みフィーダー、平積みフィーダーの組み合わせが自由。オプションの折丁残量モニター機能ではフィーダーに積載されている折丁の残量が少なくなると、第一アラームでフィーダーのイルミネーションを点滅。第二アラームで機械の回転数を自動で下げて、オペレーターに折丁の追加を促す。折丁が積載されると自動で元の回転数に戻る。積載が間に合わずに発生するミスフィード、機械を停止させ、リスタートを繰り返す無駄な作業がなくなる。

関連記事

最新記事