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埼印工 新理事長に惠氏が就任、”リスタート”でグランド・デザイン室を創設

新理事長の恵勇人氏
新理事長の恵勇人氏

埼玉県印刷工業組合は、5月21日、書面審議の後のオンラインを活用した総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、惠勇人氏を新理事長に選出。新年度は「新生埼印工 リスタート」を基本方針に掲げ事業を推進する。

理事長に就任した惠氏は、就任あいさつとして、次のようにコメントしている。

「私には知識、教養、人望、器、どれをもっても埼玉県の理事長としての能力が備わっていないことは重々認識しております。そんな中、新型コロナウイルスによる世界規模の経済の低迷、2019年の印刷産業の出荷額は5兆円を切り4兆8,000億円となり5.3%の大幅減、そして埼印工の組合員数は50社を切るなどマイナスな要因が重なる状況ですが、理事長の役に付くことに大きな意味と使命を感じております。力不足ではありますが誠心誠意、任務を全うする所存でありますのでよろしくお願いいたします。

厳しい状況のなかで唯一プラス要因は、今回の新役員は、新しい時代を創造する能力があるメンバーが揃っているという事です。私の真の任務は、この新役員の皆さんの能力を発揮させるのが大切だと理解しております。新役員と力をあわせて、新しい組合の価値を創造してまいりますので事業活動へのご支援ご協力をお願いいたします。」

埼玉県は新年度、組合員数の減少をはじめとする厳しい現実の中、組合としての存在価値を問い正し、厳しい局面を乗り越え新たなステージへと成長していくために、改革を行っていく。

一新された理事メンバーのもと、「新生埼印工」としてリスタートし、初年度中に「組織」「事業」「財務」の精査と見直し、「新規事業の立ち上げ」などの活動を行う。中でも、新規事業立ち上げの第1弾として、今期から「グランド・デザイン室」を新設し、組合としてあるべき未来を創造に取り組む。

その他に、経営革新マーケティング委員会、環境労務対策委員会、組織共済委員会、教育研修事業、CSR推進事業、官公需対策事業で活動する。

事業運営では、トップダウンではない強いチームくを形成し、将来的には新生埼印工が業界を越え、社会にインパクトを与えるムーブメントとなることが新しい「価値」になるとしている。そのためにも、普遍的な価値を正しくとらえながら新しい技術と知識を学び、知恵を組み合わせることでイノベーションを起こし、大手企業には真似のできない競争力の創出を目指す。

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