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全印工連 滝澤新体制が始動 構造改革でハッピーインダストリーへ

全日本印刷工業組合連合会は5月22日、東京都中央区の日本印刷会館で在京執行部によって令和2年度通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で滝澤光正氏(滝澤新聞印刷㈱)を会長に選任した。

同日に開催されたプレス発表会では、書面により決議された通常総会の内容と滝澤新会長率いる新体制について説明した。

挨拶する滝澤会長
所信を表明する滝澤会長

今年度は、三役会直轄の機関として設置されていた「幸せな働き方改革プロジェクトチーム」に代わり、「デジタルトランスフォーメーション推進プロジェクトチーム」を新設する。また、「ダイバーシティ推進委員会」の活動は「CSR推進委員会」の中に設けた「ダイバーシティ委員会」で実施する。

発表会の冒頭、滝澤理事長は「組合の使命としては、かつて水上光啓元理事長が示した連帯・共済・対外窓口という機能に尽きると考えている。現状、まずは経営に有効な情報の収集といち早い組合員への発信に努める。その上で組合員の声を集め、組合として行政や議会に要望し、それぞれの経営改善に資する施策の実現に向けて邁進する。国が提唱する新しい生活様式など、今後迎えるアフターコロナの社会は私たちが初めて経験する社会経済環境になると予想される。コロナ後の社会でも引き続き社会に役立つために、印刷産業の構造改革に着手する。その一環として生産性向上のためのデジタルトランスフォーメーション導入の推進を図る。苦しい環境だからこそ、組合事業に積極的に参加して頂き、中小印刷業の経営者の仲間と志を共に、印刷産業をHappy Industryとして未来へつないでいきたい」と所信を表明した。

退任挨拶する臼田真人前理事長
退任挨拶する臼田真人前理事長

引き続き、滝澤理事長から臼田前理事長に感謝状が贈呈され、同氏の経歴及び足跡が紹介された。臼田氏は「振り返ると、思いのたけを存分にぶつけ合った青年会時代に私の業界活動の礎が築かれた。また、全印工連元会長の水上光啓氏、島村博之氏との出会いが活動の幅を広げてくれた。業界活動の存在意義については塚田益男大先輩の著書『印刷業の発展を求めて』が答えを明確に示してくれた」と述べ、その一説を紹介し、「全印工連の存在意義は印刷産業の地位向上だ。その時代に必要とされる課題を綿密に事業化し、力強く執行すれば、目的の実現に近づいていく。こうして任期を満了することに対し、これまで導いて下さった業界の諸氏に心から敬意を示す」と挨拶した。

滝澤会長(前段中央)、前段左から土屋常務理事、瀬田副会長、福田常務理事、白橋常務理事、後段左から常務理事の富澤氏、小島氏、惟村氏、田畠氏、池尻専務理事
滝澤会長(前段中央)、前段左から土屋常務理事、瀬田副会長、福田常務理事、白橋常務理事、後段左から常務理事の富澤氏、小島氏、惟村氏、田畠氏、池尻専務理事

【新役員一覧】(敬称略)

○会長=滝澤光正(滝澤新聞印刷㈱/東京都)

○副会長=瀬田章弘(弘和印刷㈱/東京都)、鳥原久資(㈱マルワ/愛知県)、浦久保康裕(㈱一心社/大阪府)

○専務理事=池尻淳一(全印工連)

○常務理事=福田浩志(㈱ウエマツ/東京都)、土屋勝則(音羽印刷㈱/東京都)、白橋明夫(㈱白橋/東京都)、中本俊之(㈱中本本店/広島県)、江森克治(㈱協進印刷/神奈川県)、針生英一(ハリウコミュニケーションズ㈱/宮城県)、岸昌洋(㈱正文舎/北海道)、大洞正和(大洞印刷㈱/岐阜県)、惟村唯博(光写真印刷㈱/東京都)、松下浩(㈱松下印刷/徳島県)、小島武也(㈱武揚堂/東京都)、田畠義之(㈱久栄社/東京都)、平山達也(㈱平山印刷/沖縄県)、武部健也(大和出版印刷㈱/兵庫県)、富澤隆久(富沢印刷㈱/東京都)

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