アドビ バーチャルセットで撮影したコンテンツ向け世界初のクラウドベースのコラボレーションソリューションを発表 

Adobe社(アドビ)は、バーチャルセットを使ったコンテンツ撮影のための世界初のクラウドベースのコラボレーションソリューションを発表した。動画ファイル共有サービス「Frame.io」が提供するCamera to Cloud機能と、バーチャル映像制作で数々の賞を受賞しているMo-Sys社との新しい統合により、映像プロフェッショナルは撮影現場でのバーチャルエフェクトシーンを「Frame.io」上で確認できるようになった。
この度のMo-Sysとの連携で、アドビはより多くのフィルムメーカーにバーチャル映像制作の迅速なコラボレーションを提供し、人数に限りがある制作現場でも大規模予算の映画のような制作環境を実現できる。

さらにアドビは、Camera to Cloud機能をさらに多くのカメラに拡張する新しい統合機能を発表。映像プロフェッショナル向けのコラボレーションをより迅速かつ容易にするAdobe Premiere ProAdobe After Effectsの最新バージョンも発表した。
ディスクドライブを持ち運ぶ従来のワークフローを、クラウドベースへと進化させる先がけとなったCamera to Cloud機能は、すでに4,200以上の制作会社で採用され、映像制作の手法を根本から変革したとされる。このソリューションにより、制作クルーやポストプロダクションチームなどの主要な関係者は誰でも、場所を問わず撮影直後に映像にアクセスできるようになった。これにより、エディターは番組や映画の撮影セッションが進行中であっても即座に映像編集を開始できる。

「Frame.io」上に構築されたCamera to Cloud機能を活用中のユーザーはすでに数千にのぼり、これまでに何十万ものアセットが安全にクラウドに転送・保存されている。映画、テレビ番組、コマーシャル、企業PR、イベント、SNS動画の制作に至るまで、チーム全体がより早期に共同作業に取り掛かれるため、クリエイティブな作業により多くの時間を割くことができる。
今回の統合には、Atomos Zato Connect、Teradek Serv Micro トランスミッターおよびTeradek Prism Flexエンコーダー/デコーダーが含まれ、さらに多くのカメラや機材からCamera to Cloud機能が利用可能になった。
映像制作のプロやSNSで活躍するビデオグラファーが、より魅力的なコンテンツをより短時間で作成できるように、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsでは新機能も追加され、ワークフローの改良が実施されている。

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