=MIS、ワークフローと自動化ソリューション=【ソリューション】FFGS XMF社員・現場・会社を強くする。ハイブリッドワークフローシステム

=MIS、ワークフローと自動化ソリューション=<br>【ソリューション】FFGS XMF<br>社員・現場・会社を強くする。<br>ハイブリッドワークフローシステム

ハイブリッドワークフローシステムXMFは2007年9月の販売開始以来、世界で5,500台以上、国内で1,700台以上の導入実績を誇る。最新の「XMF V6.5」は、Adobe社の高速演算技術「Mercury RIPアーキテクチャ」の採用により、従来の数倍に及ぶ演算処理能力を実現し、ワークフローの変革に大きく貢献するシステムとなっている。

高速処理を可能としたMercury RIPを採用

XMFは、2013年リリースのV5.5で、世界で初めてレンダリングコアにMercury RIPアーキテクチャを採用。デジタル印刷における処理スピードを大幅に高め、バリアブル印刷もより効率的に行なえるようになった。Mercury RIPアーキテクチャは、「デジタル印刷機での大量ページ物出力・バリアブルデータ出力の生産性向上」を主眼において開発された技術で、分散多層キャッシュ機能・ダイレクトロードバランシング機能により、ハードウェアの性能を最大限に引き出し、複数ページの演算を並行処理することができる。この技術の採用により、『Jet Press 720s』などのデジタル印刷機を、より柔軟に、より効率的に活用することが可能になった。
ただ、実際のXMFの運用形態を見ると、とくに日本では、CTP+オフセット印刷とデジタル印刷とが混在するフローが非常に多い。そこで、富士フイルムでは、こうしたハイブリッド運用でもMercury RIPアーキテクチャのメリットを最大限に活かせるよう、独自の技術で最適化を図り、「複数ページの並行処理」に加え、「複数ジョブの並行処理」も可能にした。 XMF V6.5は、Mercury RIPアーキテクチャをベースとした「ジョブの並行処理」により、従来比2~10倍の圧倒的な演算処理能力を実現している。しかも、単に処理スピードが速いだけではなく、ジョブの内容に応じて優先順位をつけ、それぞれの処理に配分するリソースの割合を柔軟に調整することもできる。たとえば、クライアントから『XMF Remote』経由で実行されるプレビューやリモート校正を優先処理する設定では、リモート校正にCPUの80%を充て、残りの20%で出力ジョブを処理するといったリソース配分が可能。優先順位の設定は、状況に応じて変更することができる。さらに最新ライブラリ搭載により、処理品質の安定化が図られた。
さらに、XMF V6.5は、設備の稼働率アップにも大きく貢献する。CTPやプルーファー、デジタル印刷機への出力ジョブが重なった場合でも、“処理待ち時間”が最小限に抑えられ、各出力機をムダなく有効に運用することが可能。また、CTPセッター(70版機)5台分のRIP処理を1台のXMFでこなせるため、出力機に対するRIPの台数を大幅に減らすことができ、管理の手間やコストが削減できるだけでなく、出力機間の演算一致性をつねに確保することも可能になる。また、最新バージョンではプレートセッター「Luxel T-9800HDN」との接続が可能となった。
作業効率の向上によって生まれた「考える時間」は、提案力や企画力の向上につながる。その結果、印刷物の付加価値や顧客の信頼性が向上。それが会社の大きな成長の武器となっていく。また、社内の垣根を取り払い、社内に限らず、協力会社もクライアントも含めた、大きな共同体の中での「古き制約」を一掃する。ひいては「仕事に誇りと自信」をもたらし「守りの意識の会社」を「挑戦し続ける会社」に変えていく。

高速処理を可能にしたMercury RIPアーキテクチャ
高速処理を可能にしたMercury RIPアーキテクチャ

環境に応じて選べる4タイプ

ffgs2 XMFは業務や作業に応じて「XMF COMPLETE」、「XMF SMART」、「XMF PROCESSOR」、「XMF GATEWAY」のタイプを選択することができる。
〔XMF COMPLETE〕
主要機能をフル装備した、ハイエンドシステム。どの出力機を選択してもつねに安定した出力が行なえ、時代のキーワードである「ワンストップ・プロモーション」の中枢として、あらゆるシステムをハイブリッドに統制する。
〔XMF SMART〕
必要機能を幅広く網羅した、スタンダードシステム。最新バージョンでは、『XMF Complete』と同様に、『XMF Remote』や『XMF Planner』を活用することができ、より発展的・戦略的なワークフロー構築が可能。
〔XMF PROCESSOR〕
RIP機能を主に必要とするユーザー向けの、Adobe PDF PrintEngine3を搭載したベーシックシステム。台割や面付け等の機能を追加して、「XMF Smart」、「XMF Complete」へアップグレードすることができる。
〔XMF GATEWAY〕
1bit TIFFを受けてCTP出力するためのコントローラー。CTP出力用途に特化した、信頼性の高いミニマムなXMF。

XMFの機能

マルチクライアントも可能
マルチクライアントも可能

▽Adobe PDF Print Engine 3
[COMPLETE][SMART][PROCESSOR]
高速演算技術「Mercury RIPアーキテクチャ」に世界で初めて対応。従来、デバイスごとに用意しなければならなかったRIP演算装置を、XMF1台に集約することができるので、RIPの導入コストだけでなく、システム運用・保守コストの大幅削減に貢献。
▽マルチクライアント
[COMPLETE][SMART]
クライアント/サーバモデルの採用により、面付け作業や出力変更などの処理を複数のオペレーターが同時に行なえる。

ジョブ管理機能
ジョブ管理機能

▽ジョブ管理機能
[COMPLETE][SMART][PROCESSOR]
各ジョブは、アーカイブして「仕事ごとのデータ」や「出力のための設定」を一元管理できるので、「再刷」「改訂」「流用」などの要求にも素早く正確に対応。また、プルーフやCTP版、印刷物にバーコードで管理情報を入れることで、検索性が一段と高まる。「定期自動バックアップ機能」も、管理の負担を軽減する有効な機能の一つ。CTPの在版データとDTPデータの一元管理が実現し、再版・改版要求への迅速かつ柔軟な対応が可能になる。
▽ページプリパレーション機能
[COMPLETE][SMART][PROCESSOR]
最新データ形式を含む多様なデータ入稿に対応するページプリパレーション機能とプレフライト機能により、煩雑なデータチェックや出力不良による面倒な直し作業が軽減。最適化された安心・安全な汎用PDF『FinishedPDF/X』を、出稿データとして活用できる。

ページプリパレーション機能
ページプリパレーション機能

▽入稿データの前処理機能
[COMPLETE][SMART]
入力データの「トリミング」や「サイズの縮小・拡大」がRIP内で行なえ、「トンボの検出~センタリング」なども任意にRIP内で処理可能。入稿データの前準備の作業負荷が大幅に軽減し、工程の効率化が実現。
▽カラーマネージメント機能
[COMPLETE][SMART][PROCESSOR]
入力からプルーフ、オフセット印刷機、デジタルプレス、ワイドフォーマット印刷機まで、全工程の機器間の色差を、標準化されたターゲットに合わせて自動補正し、カラーパスオーガナイザーが管理。また、i-ColorQCサービスを組み合わせることで、より高精度のCMSを実現する。

カラーマネジメント機能
カラーマネジメント機能

▽インク削減機能
[COMPLETE][SMART][PROCESSOR]
PDF上ではなく、演算時にインク削減を実施するので、透明効果やオーバープリントでも品質を損なわない。インク削減量も簡単にコントロールでき、また、色変換とインク削減機能を独立させているため、印刷機ごとの色差を埋める色変換を行なった後からでもインク削減を実施することができる。
▽ビルトイン面付け・大貼り機能
[COMPLETE][SMART]
個別ソフトではなく「面付け・大貼り機能」をビルトインしているため、ページの差し替えや面付けの変更時に面付けソフトに後戻りする必要がない。搭載した「面付け・大貼り機能」は、機能性において専用ソフトを凌ぎ、複雑な面付けパターンや背丁・背標、送りの自動設定など、日本独自の高度な要望にも対応。また、マルチクライアントによって複数のオペレーターが同時に面付け作業を行なえるため、面付けソフトの順番待ちによるボトルネックも解消され、作業の標準化にもつながる。
▽台進行モード&パンフレットモード
仕事内容に応じて最も使いやすい操作方法を選択し、「ページの割り付け」と「台割の設定」を効率よく進められる。
▽複雑面付けパターン作成
「文庫本面付け」や、複数の印刷機を用いた「Multi Web」「リボン」「カム&ゴー」「カット&スタック」など、特殊な後加工用の面付けも簡単に設定可能。日本ならではの特殊な面付けを「設定」として選択できる。また、紙の厚さを登録しておくことで自動で送りが調整されるなど、複雑な面付けが誰にも確実にこなせる。
▽背丁・背標エディタ
テンプレートとして管理でき、異なる面付けパターンにも流用することができる。台進行モードと連携させれば、「飛び番の折りの付け合わせ」や「異なるサイズの面付けパターンを組み合わせた台割」でも、複雑な設定なしに自動処理で、折りに対して最適な背丁・背標を設定可能。面付け作成時のミス・ロス、手間を削減する。
▽JDF/CSV連携機能
[COMPLETE][SMART]
オプションのXMF Controllerを組み合わせるとJDFを使ったMISとの連携はもちろん、CSVによるMIS連携も可能。また、JDFによりPODや後加工機と連携し、より効率的な生産体制を組むことができる。

〔問合先〕
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ
TEL:03-6419-0300(インフォメーション)
http://ffgs.fujifilm.co.jp/

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