【drupa2016】プロスパークリエイティブ 面測色システム「ColorAreaステーションDI」を発表

校正・検版及び絵柄の色管理システム機器メーカーの株式会社プロスパークリエイティブは、drupa 2016で、印刷物の絵柄全面の入力と測色を高速且つ高精度に行い、印刷物の色評価の数値化とダイレクトに印刷機の色管理を行う面測色システム『ColorAreaステーションDI』(カラーエリアステーションディーアイ)を発表する。

スキャナ、PC、モニターのセット
スキャナ、PC、モニターのセット

『ColorAreaステーションDI』は、画像入力を行う大判のローラー走行型高速スキャナ(B0判またはB1判)、PC、ColorAreaソフトウエアで構成。併せて印刷機とのインターフェースを行うDigital Information社(スイス・チューリッヒ)製『InkZone Loop』を用いることで、印刷機の自動色管理をダイレクトに行うことが出来る。

drupa会場(8ホールB:C07)では、Digital Information社が本システムを展示し、海外での販売とデモンストレーションを行う。drupa2016から受注を開始する。

『ColorAreaステーションDI』の特長は、分光光度計の測色値を基に、スキャナで絵柄全面の色を瞬時に測色した測色値からインキのベタ濃度に変換し、印刷機のインキゾーン毎にインキ補正量をフィードバックする。そのため、インキ濃度管理用のカラーバーが入らない雑誌や新聞等の印刷物の色管理が実現する。

商業印刷においては、カラーバーを省くことで一回り小さな用紙を利用でき、印刷の前準備での色調整時間を短縮できるので、時間あたりのコストや用紙コストの大幅削減が期待できる。パッケージ印刷では、ロゴやグラデーション、または絵柄の中の色を数値管理できるため、高精度な色調整や常に安定した色で印刷が行える。
特に高品質が要求される印刷物では、色を数値管理することで、プリプレスから印刷工程での目視による色品質管理のストレスを低減し、色品質の向上が期待できる。

『ColorAreaステーションDI』は、スキャナで入力した校了紙と刷り出し印刷物のRGB画像を正確なL*a*b*値に変換する色変換機能、特色の測色機能、絵柄全面の自動測色機能、絵柄やグラデーション等階調部分のスポット測色機能、校了紙(基準画像)と印刷物(検査画像)の比較分析結果を数値やグラフで表示する機能等を持つ。
スポット測色による測色箇所または印刷機のインキゾーン毎の色差は、ΔEやL*a*b*グラフでの表示、印刷条件に合わせたCMYK網点%値による差分表示やドットゲインのグラフでの比較表示、各色インキの補正に必要なインキ濃度で表示できる。
そのため、刷り出し印刷物の色調整を容易にする。また自社のプルーフと印刷見本を比較することで、事前に印刷可能かどうかを確認したり、印刷工場からプリプレス部門に色修正を依頼する場合にも数値で確実に行える。

複数台の印刷機の色管理を行う場合は、独立したPCと専用のオプションソフトを追加し、各印刷機のコンソール側に設置することで『ColorAreaステーションDI』の色評価結果を表示確認できる。印刷機とのインターフェースとオンラインインキコントロールを行う『InkZone Loop』を利用しない場合も、オペレータをサポート可能。
『ColorAreaステーションDI』の最大の特長は絵柄の色管理であり、ロゴの色、絵柄の中の人物の肌や自動車のボディーなどの階調を持つ絵柄、地紋などの細かな柄やパターンを持つ絵柄など、どんな部分でも正確にL*a*b*値及びCMYKの網点%値を測定し、数値で色評価が行える。
コスト削減だけでなく、新人オペレータの色感覚の育成や色補正の経験を短時間で取得可能にでき、数値管理による安定した色再現を提供することで、クライアントと印刷会社との相互信頼と今後の印刷の価値を高めることに繋がる。

希望小売価格:(設置調整料別、税別)
ColorAreaステーション: 4,900,000円(専用PCとソフトウエア)

測色用CCDスキャナ: 1,700,000円(B1判サイズ)

(InkZone Loop:対象印刷機により価格が異なる)
問合先
株式会社プロスパークリエイティブ(業務企画部 前田)
TEL:03-3564-5133

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