株式会社ミマキエンジニアリングは、欧州の厳格な化学物質規制に対応し、人の健康と環境への影響を抑えた次世代UV硬化型インク「ELH」「ELS」を新たに発表。2025年６月以降、順次販売を開始する。

欧州規制対応で業界に先駆けた安全性を実現

UVインク市場において、環境および作業者への配慮がますます重要となる中、ミマキエンジニアリングはREACH規制に準拠した製品開発を強化している。今回発表された「ELH」と「ELS」は、SVHC（高懸念物質）およびCMR（がん原性、変異原性、生殖毒性）に該当する成分を一切含まず、より安全な作業環境の実現を支援するインクとなっている。

欧州では今後、SVHCを含む製品に対して輸出入制限や開示義務が拡大する見通しであり、グローバル市場での競争力維持にはSVHCフリー対応が急務とされている。こうした背景から、同社の新製品はタイムリーかつ先進的な取り組みとして注目される。

性能と快適性の両立も実現

「ELH」は既存のLH-100と同等の耐擦過性を持ち、「ELS」はLUS-120およびLUS-170と同等の柔軟性を保持。従来のプリンタ利用者も、用途に応じた高機能をそのままにインクを切り替えることが可能。また、従来比で臭気を約30％低減しており、作業現場での快適性にも配慮している。