【インタビュー】SHITARA 設楽誠一社長 新社名「株式会社SHITARA」スタート、多様な幅広い『価値』を提供

新社名「株式会社SHITARA」が新しくスタートした。6月26日に設楽印刷機材株式会社(設楽誠一社長、前橋市野中町)は社名を「株式会社SHITARA」に変更した。設楽誠一社長は「生成AIやDXを駆使する超高度情報化社会を迎えた。印刷以外の多様な情報を収集し、印刷業界の皆様により幅広いサービスと質の高い製品を提供し、お客様に更なる価値をお届けすることを約束します」と述べる。7月3日には沖縄県那覇市に「O2 OKINAWA 那覇ロボットショールーム」を開設し、新規事業を加速させる。設楽誠一社長に「株式会社SHITARA」が目指す方向を語っていただいた。

株式会社SHITARA
代表取締役
設楽 誠一氏

――株式会社SHITARAがスタートしました。社名変更に至る背景と目的をお聞きします

1954年に父親の設楽宗平が「設楽印刷機材店」として前橋市で創業、1961年に設楽印刷機材株式会社に改組しました。創業以来、印刷機材、印刷機、製本機や中古印刷機器を取り扱う機材商社として発展してきました。
現在では東京、埼玉、宇都宮、水戸、長野、新潟、大阪、沖縄名護に営業所、また前橋と沖縄那覇にはロボット事業のショールームの新規事業「TEAMROBOショールーム」を設置し、全国の印刷会社に〝シタラネットワーク〟を繋ぎ、信頼を築いてきました。
6月26日に新社名の「株式会社SHITARA」に変更した時には、全国のお客様や地元経済界から大きな反響をいただき、あらためて身が引き締まり皆様の期待の大きさを感じた次第です。

社名の変更はAIやDX化が進展する社会構造の変化を見据えて、SHITARAは、①来たる超情報化社会に対応する②印刷の分野に限らない、多様な情報を収集する③機材のみではなく、売るための仕組みを提供できるようにする。この3点を実現させることがSHITARAのミッションです。新しい価値を作り業界の発展に更に貢献していきたいという決意を新たにしております。
ChatGPTを始めとした生成AIが社会に浸透しており、情報化社会の進展は目まぐるしいものがあり、産業構造が変わっていきます。変化に対応していくためには、印刷業界の情報だけでなく、他産業を含めた多様な情報を集めて、お客様に新しい価値とビジネスの仕組みを提供する必要があります。

これまでSHITARAが培ってきた知見や印刷機材の提供だけでなく、新しい「仕組み」や「仕掛け」を作り、AIを駆使したマーケティング情報を提供できる企業を目指していきたいと考えております。

――今後の印刷業界と情報化社会の変化をどのように捉えていますか

SHITARAは、デジタル化が進む社会構造を見据えて多様な情報の中から新しいビジネスの提案を行うことが出来る企業に変わっていかなくてはならないという想いを強く持っております。

本社所在地の前橋市と群馬県は「デジタル県」構想を進めております。既に群馬県はロボットやICTを用いたスマート事業の促進を行っています。高崎市は自動運転バスを実装する実践的なデジタル環境の整備を進めています。民間企業ではNTT東日本の本社機能の一部が高崎市に移転することが発表されました。また外資系企業は前橋市の群馬県庁に拠点を構えてデジタルベンチャー起業の育成が始まりました。
前橋市は日本におけるデジタル、ITのインフラ拠点を目指し、著名なIT会社やデジタル分野に関わる企業が群馬県に集まってきました。前橋市に本社を構える当社も、こうした変化に対応することは、必要不可欠なものであると考えておりました。

情報発信の最前線に位置する印刷業界は、こうした新たな流れの中で印刷業の立ち位置も大きく変わらなくてはなりません。群馬県のデジタル県の推進に対して業界全体で向き合うという点も今回の社名変更の背景となっております。しかし、AI、DXの分野において印刷業界の技術や知見はデジタル社会の発展のために必要不可欠であると考えております。

業界以外の情報を取り入れ、売上を作る仕組みを

――今後SHITARAが提供できる情報はどのように変わると考えていますか

印刷分野に限らず、デジタルに関わる多様な情報を顧客に提供して参ります。日本経済に繁栄をもたらしていた要因として、業界の縦割り構造、事業の専業化が発展貢献してきました。しかし、今後は、AIやDX、〝超〟情報化社会の進展で産業構造が変わっていきます。
従来の考えが通用しなくなり、日本経済の根底が大きく変わると考えております。その上で私共が出来ることとして、印刷業界内における情報に限らず新しい価値や情報を集め、提供することであると考えております。

従来、当社が顧客の印刷会社様に提供できることは印刷物の生産性を上げる、印刷物のクオリティを上げる、小ロット化を推進するといった印刷業界内の情報が中心でありました。しかし、これからは顧客に対してロボットを始めとした多様な知見や情報を提供していきます。印刷機材のみではなく、ロボット事業も着手をしております。デジタル領域をはじめとした、多様な分野への関心を通して時代の変化に向き合っていきます。

今回の社名変更を通して、顧客の皆様からも当社の認識を変えていただけるのではないかと考えております。今後は印刷業界以外の情報だけで能力を広い分野の情報を持ち合わせる会社に高めていきたいと思っております。
印刷機材のみではなく、ロボット等、多様な商品と情報を扱う会社と捉えていただきますことで、印刷業界の中でお役立ちできると考えております。

SHITARAが注力する事業

――SHITARAが考える今後の役割についてお聞きします

印刷機材だけではなく、お客様の良きパートナー、良き相談相手になり、商品を売るための仕組みや仕掛けといった情報を共有し、顧客に寄り添うコンサルタントとしてお付き合いしていきたいと考えております
私共が印刷機材のみではなく、多様な情報から新しい価値を提供します。ロボット事業を始めました理由は、こうした仕組みや仕掛けを提供したいという新しい価値の提案の一つであります。

日本では少子高齢化が進行しています。将来的に労働力が減少することが考えられます。かつての日本の人口は2004年時点で1億2800万人でしたが、2100年には4700万人に減少すると推測され、今後は人手不足から労働力の減少が起こることが予想されております。印刷業界においても同様の課題を抱えており、そのための対策として始めたのがロボット事業です。
今後発展していくAIがロボットと合わせることによって、現在人間が行っていることと全く同じことが出来るようになり、少子高齢化に則した提案ができるようになります。

印刷機材会社がなぜロボットを始めるのかという意見をいただくこともありました。しかし人手不足は、印刷会社が顧客に対してロボットを販売するという新しいビジネスモデルも出てきました。
印刷業界に限らず、あらゆる面で良き相談相手であり、パートナーとも言える立ち位置になることで、お客様と共に成長して印刷業界を支え、新しい時代を創って参ります。新しい「株式会社SHITARA」にご期待ください。お客様と共に新しい時代を創って参ります。

(プリテックステージニュース 7月25日号 掲載)

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