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日本WPA 北東工業の印刷機全7台が水なし印刷の高品質生産システムの現場を見学

2019.10.16

北東工業で行われた見学会

北東工業で行われた見学会

日本WPAは10月11日、北東工業の東大阪工場見学会を開催し、全国から70人が参加した。全印刷機7台の水なし印刷はLED‐UV印刷機およびジャパンカラーのカラーマッチング認証、耐光インキによる高品質生産システムの現場を見学した。東條社長は「7年前から水なし印刷に取り組み、“高品質の北東工業、お客様に一番信頼される印刷会社”を実現した」と説明。見学会後には水なし印刷とカラーマネジメント、多工能化、耐光性インキなど活発な質疑応答が行われた。

 

日本WPAは、水なし印刷の経営・技術情報の提供、工場見学会、環境事業を推進している。4月にはグリーン購入法における水なし印刷の採用、6月にはCO2削減に貢献するカーボンオフセット6000トンを達成した。

解説する北東工業の東條社長

解説する北東工業の東條社長

挨拶する日本WPA田畠会長

挨拶する日本WPA田畠会長

見学に先立ち、日本WPAの小川勇造事務局長が「全印刷機を水なし印刷で、なおかつ油性、UV、LED‐UV印刷、ジャパンカラーのマッチング認証を行っている。通常はΔE3が基準値となっているが、北東工業さんはΔE2でカラーマッチング技術を構築し、耐光インキで統一している」と見学のポイントを説明。続いて挨拶した田畠久義会長は、「今年度の2回目の見学会にあたり東條社長と北東工業のスタッフの皆さんに感謝する。カラーマッチング、印刷物の乾燥、耐光インキの光沢など水なし印刷の高品質を見学して頂きたい」と述べた。

 

印刷機全7台が水なし印刷の北東工業大阪工場

印刷機全7台が水なし印刷の北東工業大阪工場

見学では、LED-UV印刷機の桜井オリバー496SD菊全判4色機、同466SD菊半裁印刷機、UV機のハイデルベルグ菊四裁6色機、油性印刷機の桜井オリバー566SDP菊半裁5色機、同2102EPⅡ菊全判2色機、アキヤマ菊全判8色機が2台、デジタル印刷、製本・加工機器が稼働する東大阪工場全工程を見学した。

見学後に東條社長は、印刷機別のJapanColor基準値を示すとともに「7年前から水なし印刷を始めた。きっかけはベテランオペレータ退社による湿し水の事故を防ぐには水なし印刷しか無いということからスタートした。その後、世界初のLED-UV印刷、クレームの1時間以内の報告、全社の共有と対応を行う体制を作った。プルーフはDTP管理課が作成する1枚のみで、全印刷機がジャパンカラーの基準値に合わせる。ΔEは基準値のΔE3を上回るΔE2の目標に近づける。印刷機別にCTPのトーンカーブを作成し、耐光インキを作っている。ジャパンカラーは標準印刷認証、プルーフ運用認証、マッチング認証、デジタル印刷認証を取得し、DTPから印刷までの全工程が共通言語でやり取りする品質の標準化を進めた。社内のどの印刷機でだれが作業しても差異が少ない印刷物の製造が科学的な色調調整により可能となった。高品質こそが生き残りの全て」と高い品質を維持する現場づくりについて解説。その後、質疑応答を行った。