TOPPANホールディングス ベトナムのJOYFULと建装材事業で協業体制強化、資本業務提携によりベトナムでの現地生産力を活用し、ASEAN・北米の建装材事業を拡大

TOPPANホールディングス株式会社は、ベトナムの建装材印刷メーカーであるJOYFUL Co, Ltd.と、建装材事業のグローバル展開において2023年7月に資本業務提携契約を締結。10月のベトナム当局による認可取得を経て、両社は11月から販売・マーケティング活動における相互協力など協業事業を本格的に開始する。

同協業契約の背景と目的として、ASEAN市場は近年、様々な製品において世界最大級の消費市場になっていることが挙げられる。また、多様な製造・労働資源を有することから先進国への輸出拠点となっており、急速な経済成長・発展を遂げている。家具産業においては欧米の家具メーカーを中心に、製造拠点やアウトソーシング先が中国以外の国や地域に分散しているため、ASEAN地域の家具産業を支える重要性が高まっている。

JOYFUL 第二工場外観

そのためTOPPANホールディングスは2019年にJOYFULとデザインライセンス契約を締結。TOPPANグループの特定のデザインを、JOYFULが使用する権利を付与し、同社との協力関係をスタートした。JOYFULはこの既存のライセンス契約に基づき、家具やインテリア部材などの表面にラミネートする化粧紙・フィルムを印刷・供給していく。

今回の協業契約により、両社は従来のデザインライセンス生産体制をさらに強化し、家具・インテリア部材用途の化粧紙・フィルムの生産・販売におけるビジネスパートナーとして、ASEANでのさらなる事業拡大を図っていく。

本協業契約では、TOPPANグループの強みである建装材分野でのデザイン開発力、技術力、グローバルプラットフォームと、JOYFULの強みはベトナムでの化粧紙・フィルム生産力とASEAN地域でのビジネスネットワークの両社の強みとノウハウを融合し、提供する製品の品質と価値を高め、化粧紙・フィルムの既存ライセンス生産事業をさらに拡大する。

TOPPANホールディングスとJOYFULは今回の協業で既存のグローバルプラットフォームを強化することで、調達先の多様化、調達コストの最適化、地産地消の流れなどの課題に対応した最適なソリューションを顧客に提供する。同時に、両者は生産性の向上と品質管理の強化により、生産力と商品価値を高めるとともに、中長期的には新商品の開発にも取り組んでいく。

関連記事

最新記事