RMGT 深谷市・たつみ印刷で「RMGT 970ST-5+LED-UV」内覧会開催、小ロト・多品種、スキルレス化、自動化機能による生産工程のDX化を披露

 リョービMHIグラフィックテクノロジー(株)は6月22日、たつみ印刷(株)(本社/埼玉県深谷市、新道行社長)において、2022年7月に導入した菊全判5色刷オフセット印刷機「RMGT 970ST-5+LED-UV」内覧会を開催した。小ロト・多品種と自動化、スキルレス化、省人化の実現、自動化機能による生産工程のDX化を披露した。

内覧会は、午後1時と3時の二部構成で行われ、関東各県から27社、55名が参加した。たつみ印刷の新道行社長は「近年はデジタル化が進み、またコロナ禍という社会・環境が大きく変わり、当社はほぼ100%が直取引というお客様の情報コミュニケーションに貢献し続けていくためには、会社をどのような形にするべきかを模索してきた。システム構築、従業員教育、生産管理などで工夫を重ねており、その一環として機械装置の部分におけるDX化を進めるべく“RMGT970”を導入した。2022年7月に導入してからの成果は目覚ましいものがあった。それまでは3台14胴の菊全判両面印刷機でまかなっていた仕事を、自動化と即乾によって1台に集約でき、生産環境のコンパクト化を達成した。当社の取り組みを見てもらった上で、ぜひ意見や感想を寄せてもらいたい」と今後の方向を示した。

たつみ印刷で開催された「RMGT 970ST-5+LED-UV」内覧会

たつみ印刷の新道行社長
RMGTの村重幸夫取締役営業本部長

 続いてリョービMHIグラフィックテクノロジーの村重幸夫取締役営業本部長は「本日披露する菊全判ジャストサイズのRMGT970は、2020年の発売開始以来、50台270ユニットを出荷している。たつみ印刷様のRMGT 970ST-5+LED-UVは、インラインで品質検査、濃度追従、自動見当調整を可能とする印刷管理システムを搭載し、様々な機能を連動することで連続自動印刷を行っており、それらの機能の優位性をデモンストレーションで体感していただきたい」と挨拶した。

2022年7月に導入した「RMGT 970ST-5+LED-UV」は、従来の菊全判印刷機と比較して省スペース・省エネ効果が高い菊全ジャストサイズのモデル。最大紙寸法は650×965㎜、菊全判用紙をカバーするとともに、パッケージ印刷で多用されるK判(650×950㎜)用紙にも対応する。また印刷品質管理システムPQS-Dを搭載し、インラインでの印刷検査と濃度追従、自動見当調整と連動して連続印刷を自動で行う。

導入後はLED-UV乾燥装置により乾燥待ち時間が不要となり、「どん天印刷」が容易に行えることから、生産性向上と製造コストの削減を実現した。RMGT 970ST-5+LED-UVRMGT970導入以前は菊全判両面兼用の8色機、4色機、2色機の計3台14胴という印刷機構成だったが、印刷後のインキ乾燥時間やジョブ替え時間の削減・短縮による実生産性の大幅な向上を実現。3台分で行っていた仕事量を「RMGT970」1台に集約した。

実演では二つのジョブを披露

実演では二つのデモンストレーションを行った。一ジョブでは、紙厚0.1㎜の菊全判コート紙への4色ポスター印刷、二つ目のジョブでは、連続自動印刷機能のスマートアシストプリンティングによる自動ジョブ替えで紙厚0.1㎜のコート紙へのA4判8面付の4色印刷のジョブ、LED-UV印刷による即乾性を活かしたどん天の両面印刷を行った

二つのジョブを通して自動運転によるスキルレス性、自動化による印刷オペレーターの負荷軽減、迅速な自動ジョブ替え機能による小ロット対応と実生産性向上、LED-UV印刷による短納期対応およびどん天印刷による効率化、インライン品質管理装置による品質安定性を披露した。

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