霧のいけうち 東洋紙業が1流体加湿システムAirULM®導入、用紙の不揃いや2枚指しなど現場の課題が減少し生産性を改善

霧のいけうち(株式会社いけうち)は、自社サイト内の『事例紹介・技術情報』のページで、東洋紙業株式会社を導入事例として紹介している。

大阪市浪速区に本社をかまえる東洋紙業株式会社は、さまざまな最新印刷機器を配備し、顧客先の幅広い要望に迅速かつ丁寧に応えられるよう体制を整えている。
ARによるインパクトある販促ツールの提案など、活動領域は印刷だけに留まらず、時代の流れに柔軟に対応し、創業以来「ものづくり」にこだわり続けている。

静電気でチョコ停が多発
いけうちのシステムを導入した工場では、湿度を55%に保つことを目標としているが、以前に導入していた業務用の気化式加湿器では、その目標に及ばなかった。湿度不足の現場は静電気が発生しやすくなり、用紙不揃いや2枚差しといった不具合から、“チョコ停” が多発。生産性の低下が問題となっていた。
そんな中、追加の印刷機導入が決まり、スペースの関係上、気化式加湿器を撤去することになった。これを機に、現状を打開できる新たな加湿器の導入検討を始めた。

高圧ポンプのみで稼働が決め手

以前から同社の各拠点の工場では、エアーコンプレッサーを使う いけうち の2流体加湿システムAirAKI®を導入している所があり、性能も良くスタッフからも好評なため、「同工場でもどうか?」と思うようになったという。
しかし、この工場には AirAKI® に必要なエアーコンプレッサーの余力がない。「それなら高圧ポンプのみで稼働する1流体加湿システム AirULM® はどうか」と、いけうち の営業担当者から提案があった。
AirULM® であれば、同工場でも使え、懸念していたランニングコストの面からも、他加湿システムと比べて安価で省エネになる。そこで、具体的に導入を考えることになった。

AirULM®稼働の様子

他社との比較
検討を進める中で、いけうち 以外にもう1社の加湿製品も検討した。しかし、いけうち の営業担当者は対応も早く、相談に何度も足を運んでくれるなど、親身に対応してくれたことに好感を得た。加えて、価格面でも納得のいく内容でもあったことから、最終的に いけうち を導入することに決めた。

目標湿度55%を達成
現在、AirULM® を、加湿ユニット9台で稼働させている。冬場は、ほぼ24時間稼働させており、以前の加湿器では叶わなかった湿度55%を達成することができた。
目標湿度に達したことで問題だった用紙不揃いなどの不具合によるチョコ停が減り、以前のようにロスする紙が減少し、作業効率が上がり生産性が向上した。霧で紙が濡れることもなく、同システムを導入して「本当によかったと実感しているし、感謝しています」という感想が寄せられている。
また体感として、「導入後の工場内スタッフの感染症による欠勤などの回数が少なくなったように思います。冬場は機械も人間も不調が出やすくなるので、これからもAirULM®に期待しています」としている。

蒸気式加湿と比較しランニングコスト大幅削減 1流体加湿システム AirULM〈エアーウルム〉
微細な霧(セミドライフォグ®)を利用して、天井高さ 3.5m以上の工場全体の湿度コントロールを行う、産業空調加湿システム(ハイプレッシャー加湿システム)。
コンプレッサーエアーを使用せず、高圧ポンプのみで稼働。蒸気式加湿と比較した場合ランニングコストを大幅に抑えることができる。
噴霧ユニットは大噴量・全方向を加湿可能な LYOHMer®-C と、小噴量・噴霧の指向性を持つ LYOHMer®-D から選択可能。

1流体加湿システム AirULM(エアーウルム)

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