大日本印刷 「DNP生成AIラボ・東京」をオープンしてパートナーと新たな価値を創出、生成AIの可能性を探求し、1000件のユースケースづくりを目指す

大日本印刷株式会社は2023年12月4日(月)、社外のパートナーが生成AIを活用した多様なユースケース(使用事例・用途例)に触れ、DNPとともに生成AIの可能性を探れる施設「DNP生成AIラボ・東京」を開設する。

本施設(東京都新宿区市谷左内町31-2 DNP左内町ビル内)では、利用者が生成AIの活用イメージを実際に体験して、さまざまなアイデアについて議論し、具体的なユースケースに発展させ、実際に動くプロトタイプ(試作品)を開発することができる。DNPでは、生成AIを活用した多様なテーマで社外のパートナーとの協働(コラボレーション)を促進し、新しい価値の創出につなげていく。

「DNP生成AIラボ・東京」の外観イメージ

DNPは、社外のパートナーとの共創を進め、2024年度には生成AIを活用した5つのサービスを市場投入を計画している。この目標達成に向けて、1年間で1,000件のユースケースを創出し、その中から20件の実証実験を行う。多様な業種・業態の企業と連携してきたDNPの知見を活かすことで、社外のパートナーとともに新しい価値を開発・提供する。

<「DNP生成AIラボ・東京」概要>
「DNP生成AIラボ・東京」DNP社員のアテンドによる来館者に生成AIを活用したデモンストレーション等を体験し、アイデアやユースケースについての対話と協働を進めるための施設になっている。ユースケースの具現化に向けたプロトタイプ開発にもつながるよう、3Dプリンターやレーザーカッター等のツールも準備される。

○対話ゾーン(2階):生成AIの利活用について議論し共創するエリア
生成AIの活用アイデアやユースケースについてディスカッションする空間。議論の内容をリアルタイムに記録し、生成AIが対話に応じた画像を自動的に画面に表示して、活発な議論を促す。

○開発/工房ゾーン(1階):アイデアから実際に動くプロトタイプをつくる開発エリア
対話から生まれたユースケースのプロトタイプを、コーディングを行わずプログラミングの専門知識が不要な「ノーコード・ローコード開発ツール」で開発ができる。ガジェット(装置等)を利用するユースケースでは、3Dプリンターでモックアップ(模型等)を作成する。

○デモ体験ゾーン(地下1階):生成AIを利活用し多様なユースケースを実際に体験できるエリア
生成AI活用のユースケースのデモンストレーションが体験できる(オープン時は15件)。AIによる文章や画像等の生成を実際に体験し、アイデア創出に向けた情報を取得できる。

<ユースケースの事例>

○落とし物の届け出を促進するアプリ:落とし物を撮影するだけで対象物の特徴を反映したオリジナルキャラクターを生成。落とし物を届けるたびにキャラクターをコレクションできる。

○文書を生成AIで利用できるデータに変換するサービス:PDFやWord形式などの各種文書をLLM(Large Language Model / 大規模言語モデル)と連携できるデータ形式に変換する。例えば構造化AIを用いて、社内規定や製品仕様など文章・表・図を含む文書から、文書の構造に沿ったLLM用データを生成する。

○視覚障がい者の方に感動を届けるアプリ:情報端末に映る景色を生成AIが自動的に文章化し、音声で伝える。

○チラシ掲載の食材からレシピをレコメンドするアプリ:チラシ掲載の画像から食材等を識別し、それを使って作れる料理のレシピをレコメンドする。

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