凸版印刷記者懇談会 デジタルトランスフォーメーションを加速、海外事業を強化

経営施策と事業方針を説明する凸版印刷の麿 秀晴社長
経営施策と事業方針を説明する凸版印刷の麿 秀晴社長

凸版印刷は7月3日、東京都文京区のトッパン小石川ビルで2019年夏季記者懇談会を開き、今期の経営方針と具体的な施策を説明した。6月27日開催の定時株主総会および株主総会後の取締役会で社長に就任した麿秀晴氏は懇談会でグローバル戦略の加速を強調。また、印刷技術とデジタル技術を組み合わせた「トッパン・デジタルトランスフォーメンション(T-DX)」で、デジタルマーケティングなどに注力する方針を明らかにした。

同社2019年度3月期決算は連結売上高が前年比0.8%増の1兆4,647億円を計上。連結営業利益が同12.5%減の457億円、連結経常利益が同10.1%減の491億円となった。前期はTD-Xを推進するとともに、BPO(業務の一括受託)事業なおの効率化を進めてきた。このほか地方創生のソリューション、海外で生活・産業事業分野を中心した取り組みを継続した。

2019年度からの3ヵ年はグループ全体最適の視点に立ち、事業ポートフォリオを転換する。「T-DX」を今後の成長を牽引する基本コンセプトに位置付け、社内体制を整備。具体的な施策として得意先のデジタル化支援、プラットフォーム型事業の確立、自社のTD-Xの活用、パーソナルサービス事業を広げていく。

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