【page2023】ジーティービー 品質検査ソリューション、ミス・ロスを抑えてコスト削減を~CorrectEye SISに新機能追加

ジーティービーは2月1日から3日までサンシャインシティコンベンションセンターで開催されるpage2023で、検査を軸にした品質管理ソリューションを訴求し、品質管理の不備によるミス・ロスの削減を提案する。

CoreectEye SIS

昨年以降、印刷諸資材が高騰している。とくに用紙はこの1年余りで約1.5倍の水準にまで値上がりした。現在、ミス・ロスによる刷り直しやヤレ紙の損失は今まで以上にコスト増となるリスクが高い。同社の非接触スキャナー入力印刷物検査機『CorrectEye SIS』は、そうした背景に加え、品質要求レベルが年々向上する顧客ニーズへの対応から引き合いが増えているという。Page2023では新機能を加え、利便性を向上させた新バージョンが発表される。

『CorrectEye SIS』は1台で複数印刷機の印刷物とRIP後データの比較検査を行う検査機。印刷現場での印刷の刷り出し検査をサポートし、不良品の発生を未然に防ぐとともに、検査作業の標準化とオペレータの負担軽減を実現する。まず不良が存在しないRIPデータを元に〝刷り出し印刷物〟を検査。全く不良のないマスター印刷物を生み出し、次の「抜き取り検査」も保証する。検査結果は自動的に保存され、社内で共有・確認し、全ての検査をトレース可能にする。RIPデータに限らず、OK刷り出し印刷物と抜き取り印刷物の比較検査、同じ紙面上の1面をマスターとして残りの面と検査することもできる。

スキャナーは非接触式なので、印刷直後の紙面でも連続して素早く読み取る。強く折られてしまった印刷物も『強力吸着システム』により、広げて台に置くだけで、歪みなく平らにスキャンされる。

検査解像度は300dpiと600dpiから選択。入力サイズは約四六全判(1,091㎜×900㎜)。グラビア向けにはシリンダーサイズに対応した1,350㎜×900㎜を用意。TIFF、PDFファイルにも対応する。検査結果はフリーソフトHallmark Viewerで簡単に確認・共有・管理できる。

今回、アップデートした機能は3点で、①スタンドアロン版のGUIを刷新し、より現場オペレータが使いやすい操作性を実現、②RIPからページ情報を取得して検査エリアをCorrectEye SISが自動判別する機能を搭載、③ハード/ソフト両面から効率化を図り、スキャンから結果書き出しまでの時間を大幅短縮。これにより検査作業が効率化する。

また、ブースでは本紙、校了紙、デジタルデータ、刷版プルーフ用紙など検査対象の組み合わせを選ばない検査ツール『Hallmarker』の機能を絞ったエントリー版の『HallmarkerElements』を紹介する。ブランドオーナーやデザイナーを対象としたもので、導入コストを抑えたサブスクリプションモデルで提供される。例えば在宅勤務の際もデザイン修正前後の検査や見本と現物の検査、1面と多面の検査が可能になる。

このほかブースでは『Hallmarkerシリーズ』や、モニターで版面確認が可能なソフトウェア『Digital Plate Checker』などを出展し、あらゆる角度からの〝検査〟ソリューションを提案する。

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