グローバルグラフィックス 印刷と電子メディアの融合を提案、最新RIPコアの情報も

グローバルグラフィックス 印刷と電子メディアの融合を提案、最新RIPコアの情報も
ARでリアルなページめくりを実現
ARでリアルなページめくりを実現

グローバルグラフィックスはpage2016で印刷と電子ドキュメントテクノロジーの総合的なソリューションを出展する。また、最新のRIPコア「Harlequin 11」の情報を提供する。

会場では①HarlequinとJaws RIPの最新情報(名刺交換した来場者のみ)、②Marvell(マーベル)社の最新SoC上で高速RIP処理、③フォントを含めた総合的なプリンタソフトウエア技術、そして④電子ドキュメント技術の最新情報を展開。プリント及び電子ドキュメントのベースとなるコアテクノロジーを前面に打ち出す。

最新の「Harlequin」は3月上旬に開催されるプレdrupaで発表される。大幅な機能拡張が予定されており、デジタル印刷、オフセット印刷、プリントの前処理業務の効率化に一層寄与することが期待される。世界的にベールに包まれた最新の「Harlequin 11」について、page2016ではブースで名刺交換した来場者に対し、プレビュー版のデータシートを提供する。

また、同社は昨年8月に米国・Marvell社が開発したプリンタ用SoC(System―on―Chip)「Marvell 88PA6270」により、OEMの製品化の時間を短縮できるようにした。600dpiでフルカラーの特定条件においてページレンダリング速度が220ppmを上回る。Marvell社のSoCには1.2GHzのクアッドコアARM Cortex―A53(64bit)プロセッサが搭載されている。

同社は昨年9月、フォント開発会社の老舗ドイツのURW++ Design&Development GmbH社を買収し、RIPコアだけでなくフォントを含めた印刷機用ソフトウエアソリューションを提案できるようになった。これにより、同社の顧客は価格競争力の高い印刷機を開発できるようになる。

URW++はデジタルタイプフェイスのデザインを開発している企業で、35年前にデジタルアウトラインフォント技術とツールを開発し、PostScriptより前の時代から存続する数少ないフォント開発会社の一社。1978年に同社が開発したフォントデザイン・生成用のIKARUSシステムは、世界中でデファクトスタンダードとなっている。

電子ドキュメントの分野では、「gDoc Binder」の文章読み上げ機能や、拡張現実(AR:Augmented Reality)のデモを予定している。

「gDoc Binder」は、電子ドキュメントアプリケーションの開発を容易にするWindows用の開発プラットフォーム「gDoc Application Platform」により開発されたイグザンプルアプリケーション。今回のpage2016では「gDoc Binder」とともに、AR技術により表示した電子雑誌のページの紙質をリアルに表現したり、さらにリアルな3D表示でドキュメントを表示したり、読み上げるなどの最新の機能を紹介する。

このほか会場では高品質で小さなPDFを高速に生成するgDoc Printer Platform、4Kディスプレイ/iPad/Androidタブレットで鮮明で流れるようなドキュメントの表示を可能にするgDoc TrueViewを紹介する。

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