インタビュー~トヨテックPODとネット受注で市場拡大加速

インタビュー~トヨテック<br>PODとネット受注で市場拡大加速

欧米で急激に伸びているフォトブック市場。日本ではPODの普及が進み、プロラボ、印刷、IT系のフォトブックプレイヤーが次々と参入している。ブライダルアルバムの制作とフォトブックの製本機器を販売する株式会社トヨテック・豊田保社長に、日本のフォトブック市場の課題を語って頂いた。

トヨテック 代表取締役 豊田 保 氏

トヨテックの豊田保社長
トヨテックの豊田保社長

フォトブック市場は着実な歩みで市場が拡大しています。日本フォトイメージング協会によると、2015年のフォトブック市場は売上高が120億円、507万冊と予測しています。前年の売上高が105億円、437万冊です。2015年は前年比15%増です。プロラボ、写真館、印刷、IT、大手印刷・写真メーカーなどフォトブックプレイヤーが出揃ったことが背景として挙げられます。
もうひとつは新しい生産システムと販売スタイルが確立されたことです。POD、デジタル印刷の両面印刷から製本までの生産システムが確立されました。銀塩写真方式は片面プリントで台紙を張り合わせ、上製本がスタンダードでアルバム製本が中心です。これに対してPODのフォトブックは無線綴製本、上製本で低価格のフォトブックの制作が可能となりました。
販売面ではインターネットです。インターネットからの受注でフォトブックの市場は飛躍的に広がっています。生産と販売のイノベーションがフォトブックの市場を広げています。
仲間や家族、趣味のサークル等で気軽に楽しめるフォトブックの製品が相次いで登場しています。フォトブックは印刷会社、製本会社、IT会社など様々な業種が参入しています。従来の写真館やプロのフォトグラファーだけでなく、アマチュアのカメラマン、シニア、若者などのコンシューマーに広がりました。プロの印刷会社においても、従来の文字中心の頁物から記念誌や自費出版物をフォトブック形式で提案することも可能となり、文字物からフォトブック形式の書籍等への横展開が可能となります。
印画紙はブライダルなど高品質を求める特殊なマーケットに限定される傾向にあります。欧米のフォトブック市場が急速に拡大した背景にはインターネットのからの受注システムの確立が挙げられます。

フォトブックユーザーのニーズ

次にフォトブックのユーザーニーズについて考えます。一番のポイントは製本です。安価なものなのか、高級なフォトブックかということです。安価なフォトブックはホットメルトやPUR糊を使った無線綴製本が最適です。高級なフォトブックは上製本のハードカバーを使います。フォトブックを制作する印刷会社やプロラボ系の受注会社は無線綴じ製本、上製本の両方を揃えます。
課題となるのは上製本です。簡易な手動式と自動式の上製本システムがあります。簡易な手動式からスタートして自動製本という一般的なフォトブック製本を行っている会社の事例が多くあります。
当社のお客様でも当初、手動の上製本機でスタートし、自動機にステップされています。上製本はブライダルのマーケットで多く求められます。これに対して地域のサッカーチームやサークル、学校と行った地域密着型のマーケットは無線綴じ製本が多いようです。
インターネットの受注ではインターネット上にソフト置きます。その際に問題となるのが画像の品質です。フォトグラファーは画像データを点検します。肌の色や全体の色調を整えてからフォトブックを作ります。お客様からいただいた画像データをそのまま出力すると色が統一されず、良い品質のフォトブックは出来ません。リピーターを増やすためには品質を高めなくてはいけません。フォトブックは品質を確立した会社が成功しています。技術を積み重ね、色の管理を行うことがとても重要です。
日本のフォトブックユーザーは高品質を求めます。電子写真方式、インクジェット方式、液体トナーの電子写真方式にはそれぞれ特徴があります。現状では液体トナー方式のデジタル印刷機の品質が高く評価されているようです。しかし、用紙の選択で品質は変わってきます。例えば、ヴァンヌーボを使ったPODのフォトブックは高品質という評価を受けています。
低価格を売り物にするフォトブックでは市場の評価は得られないでしょう。付加価値を高め、品質により顧客満足度を高めることが今後のフォトブック市場の拡大に繋がります。

トヨテックのフォトブックシステム
制作サポート

全自動レイフラットフォトブックバインダーHPB13/13L
全自動レイフラットフォトブックバインダーHPB13/13L

今後、日本のフォトブック市場は欧米と同じように拡大していくでしょう。コンシューマー向けは品質がある程度のもの、業務用の品質は高級ということで二極化に動いていくのではないでしょうか。トヨテックはフォトブック製作の関連機材の販売と制作サポートを行っています。
日本のフォトブックは黎明期から本格的な普及期に入りました。印刷、IT、写真ラボ業界とともに日本のフォトブック市場の発展に貢献して参ります。

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