リコージャパン×ナレッジワーク AIによる営業現場のDX支援に向けた資本業務提携契約を締結 社内実践で培ったノウハウとAIサービスを融合

リコージャパン株式会社と株式会社ナレッジワークは8月、資本業務提携契約を締結した。

属人化しやすい営業現場の知見を“組織の資産”にする

企業の営業担当者は、顧客ごとの課題把握や提案活動といった日々の活動に加え、その内容の記録・管理・共有も担っている。近年、多くの企業でCRMやSFAの導入が進んでいる一方、システムへの入力や情報共有が業務負荷となり、システムに入力される情報の質・量は営業担当者ごとにばらつきやすい状況にある。その結果、営業ノウハウや顧客との対応で得られた知見が属人化し、組織全体で営業活動の実態を把握・活用しづらく、人材育成や提案品質の向上における構造的な問題となっている。
このような問題を解決し、営業活動から生まれる情報を組織の資産として蓄積・活用する取り組みへの関心が高まっている。

ナレッジワークは、「セールスAIエージェント」を実現するセールスAX※1コンサルティングシリーズ、セールスAIプロダクトシリーズ、セールスAIエージェントOSシリーズの3つのソリューションを提供している。リコージャパンは、全国約100万事業所の顧客基盤に対し、社内実践で得た知見をもとに、AI活用によるDX支援を展開している。
両社は、ユーザーの営業現場における知見のデータ化とAIによる活用を進め、業務効率化と高度化につなげるという方向性にともに取り組むべく、協業に至った。今後両社は、共創を通じて、以下を推進する。

●ナレッジワークのAIを活用したセールスイネーブルメント※2領域の製品・サービス群の、リコージャパンによる提案
●両社の人材によるSFA※3/CRM※4の構築を含む、システムインテグレーションおよび導入後の運用定着支援
●AIを組み込んだソリューションの共同開発の検討

なお、直近では「ナレッジワークAI商談記録 for RICOH」の発売を予定している。これは、リコージャパンが社内実践で培ったノウハウから開発されたテンプレートと「ナレッジワークAI商談記録」を組み合わせたサービス。また、AIにより自動文字起こしされた商談音声データが 「RICOH kintone Plus」とシームレスに連携する。

今後も、リコージャパンが社内実践によって得た知見と、ナレッジワークの持つ営業現場へのAI実装の技術力・提案力を組み合わせ、ユーザーの営業現場の業務変革に貢献するとしている。

※1 AX:AI を中核に業務プロセスやビジネスモデルを変革し、企業価値向上を目指す戦略的アプローチ
※2 セールスイネーブルメント:営業担当者が継続的に成果を創出できるよう、情報共有、人材育成、商談支援、データ活用などを仕組み化する取り組み
※3 CRM:顧客関係管理(Customer Relationship Management)
※4 SFA:営業支援システム(Sales Force Automation

リコージャパンの営業現場での社内実践

リコージャパンは2023年度から、ナレッジワークの情報共有基盤を導入し、スタッフ部門を含む約1万2,000人を対象に、社内ナレッジの集約・共有を開始した。さらに2024年度にはSFAを刷新し、蓄積された社内ナレッジとSFAのデータをナレッジワークとの共創により連携させるとともに、AIによる課題抽出・提案レコメンドなどの機能を拡充することで、提案品質の向上を実現した。
一方で、上記機能のさらなる活用や、日々の商談内容をより正確かつ網羅的に蓄積し、営業担当者の入力負荷を軽減することが課題となっていた。

この課題に対応するために、2026年度には商談の録音・文字起こしから要約、日報作成までを自動化する「ナレッジワークAI商談記録」 を営業現場約6,000人に導入した。
今後も両社は、リコージャパンの営業現場におけるAIの社内実践に取り組み、DXを推進するとしている。

この記事をシェアする

関連記事

最新記事