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ジャグラ・JPA モンゴル印刷産業協会と意見交換、人材不足の課題に対し協調

(一社)日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ)と学校法人日本プリンティングアカデミー(JPA)は2月2日、東京都豊島区のサンシャインシティコンベンションセンターでモンゴ印刷産業協会とのシンポジウムを開催した。今回は2019年3月以来のジャグラと同協会の交流の機会となった。

冒頭、ジャグラの岡本泰会長は、同日に㈱イナミツ印刷を訪問したモンゴル印刷産業協会からの感想を聞いた上で、「本日はこの後の懇親会を含めて、ジャグラ、JPA、モンゴル印刷産業協会の貴重な意見交換の場にできればと思う」と挨拶した。

引き続き、JPAの花井秀勝理事長が日本の印刷業界の現状を説明し、モンゴル印刷産業協会のS.Altantuya(アルタントヤ)会長がモンゴルの印刷業界について報告した後、JPAの曺 于鉉(チョ ウヒョン)学校長がJPAの活動について案内した。

モンゴル印刷業界全体の市場は、オフセット印刷が54%(46億円、約200社)、ラベルなどを含むパッケージングが22%(15億円、約20社)、看板・広告物の印刷が15%(11億円、70社)、Web向けの印刷事業が5%、オンデマンド印刷が3%(5.7億円、約50社)、新聞印刷が1%(約3社)となっている。近年の動向としては、パッケージングが右肩上がりである一方、新聞印刷の需要が激減しているという日本と同様の状況にある。 

アルタントヤ会長(左)からの意見表明書を受諾した岡本会長
印刷サンプルをふんだんに活用して日本の印刷業界の現状を説明する花井理事長(右)

印刷機や加工機に関してはすべてモンゴル国外の製品を使用しており、そのなかの4割がドイツ製、3割が日本製、そのほかは中国などの国の製品を使用している。印刷諸資材に関しては、75%を中国、8%を韓国、5%をドイツ、12%をそのほかの国から輸入しているという。

アルタントヤ会長は「モンゴルでは印刷会社のオペレーター、デザイナーを育成する施設が限られているため、労働力の不足が業界における一番の課題となっている。若者向けのアカデミーの設立や教師の訓練、設備などについて情報交換を通して共同していければと考えている」と述べ、意向表明書を提出。岡本会長は「日本でも印刷業を志す学生が減っているため、ぜひ一緒に力を合わせたいと思う」と受諾し、アルタントヤ会長に記念品を贈呈した。

ジャグラ賛助会員、コンパクトDX事業の委員会参加企業と懇親深める

シンポジウム前日の2月1日には、東京都豊島区のホテルメトロポリタンで、ジャグラ、ジャグラ賛助会員、ジャグラコンパクトDX事業の委員会参加企業、モンゴル印刷産業協会との懇親会が開かれ、モンゴルからの20名を含む42名が参集した。

懇親会の冒頭、ジャグラの岡本会長は「ジャグラは日本の約700社の印刷会社の集まりであり、昨年の6月に新体制となった。本日はジャグラの中心メンバーと、日本の印刷業界のメーカーの方々との有意義な交流をしていただきたい。本日のpage展ではフレッシュな印刷の最先端をご覧いただいたと思う。懇親会ではフレッシュなメンバーとともに、フレッシュな食事を一緒に楽しみたいと思う」と歓迎を表した。

モンゴル印刷産業協会のアルタントヤ会長は「昔から続いてきたモンゴルと日本の印刷業界の新しいページが今日から再び始まると感じている。モンゴル印刷産業協会は2005年に4つの印刷業界団体が1つとなり設立された。近年、日本の印刷機の需要がモンゴルで非常に高まっている。本日はあらゆる面で深く交流できればと思う」と挨拶した。

引き続き、賛助会員を代表して登壇したホリゾン・ジャパン㈱の宮﨑進代表取締役の発声に合わせてモンゴル語で乾杯し歓談に移った。

懇親会では通訳や翻訳アプリなどによる円滑なコミュニケーションで盛り上がり、宴もたけなわで、アルタントヤ会長から岡本会長に記念品が贈られ、閉会となった。

宮﨑社長の発声に合わせてモンゴル語で乾杯
通訳やアプリの活用で円滑にコミュニケーション
モンゴル印刷産業協会一団と記念撮影

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