コニカミノルタ インクジェット技術を活用したフィルム包装システムが「ジャパンスター賞」受賞 刷版レス・ラベルレスで包装工程の効率化と環境負荷低減に貢献
コニカミノルタ株式会社は、株式会社フジキカイ、フジキカイのグループ会社の株式会社フジパックシステム、株式会社エムエスティ、ダックエンジニアリング株式会社と共同開発したフィルム包装システムが、公益社団法人日本包装技術協会主催「2026日本パッケージングコンテスト」の最高賞である「ジャパンスター賞」(日本包装技術協会会長賞)を受賞したことを発表した。
受賞作品名は「水系IJP(インクジェットプリンター)×包装機上でのダイレクト印刷でフィルム廃棄量を削減」。同システムは、包装機上で包装フィルムへ直接インクジェット印刷を行うことで、刷版やラベルを不要とし、包装工程の生産効率向上と環境負荷低減に貢献する。コニカミノルタは、水性インク、プライマーインクおよびインクジェットヘッド技術の開発を担当した。

刷版レス・ラベルレスで包装工程の効率化と環境負荷低減に貢献
食品包装では、多品種・小ロット生産への対応や、包装工程の効率化が求められている。同システムは、こうした課題に対応するためにフジキカイ、フジパックシステム、エムエスティ、ダックエンジニアリング、コニカミノルタの5社で共同開発した。
食品包装印刷では、包装フィルムへのグラビア印刷が主流となっている。また、グラビア印刷したラベルを製品に貼付する方法も広く用いられている。グラビア印刷は印刷スピードが速く、大量生産に強みがある一方で、包装する製品ごとに刷版作成が必要となる。
同システムは、包装機に搭載したインクジェットプリンターで包装フィルムに直接印刷することができるため、刷版作成が不要になるとともに、ラベル作成や貼付にかかる工程も削減し、生産効率向上に貢献する。また、小ロット生産に対応できることから、グラビア印刷と比較すると包装する製品の切り替えや販売終了などに伴い廃棄するフィルムの量を大幅に削減する。さらに、グラビア印刷で必要となる刷版やラベル、熱転写リボンなどの資材使用量削減により、環境負荷低減およびCO₂排出量削減にも貢献する。
コニカミノルタは今回の受賞について、包装工程の効率化を目指す開発コンセプトや環境負荷低減効果が評価されたものと考えている。

【各社の役割】
フジキカイ:食品包装向け横形ピロー包装機の開発
フジパックシステム:食品包装向け横形ピロー包装機の販売
エムエスティ:インクジェットプリンターの開発
ダックエンジニアリング:印字に関する画像検査技術の開発
コニカミノルタ:食品包装向け水性インクの開発、および包装機上で包装・印字を同時に実現するトータルソリューションの提供
受賞作品に活用されたコニカミノルタのインクジェット技術
包装フィルムへのインクジェット印刷には、コニカミノルタが開発した低臭で安全性の高い水性インクとプライマーインクが使用されている。両インクを組み合わせることで、フィルムとインクの密着性を高め、高精細な印刷を実現した。インクは黒、赤、黄など複数色を取り揃え、多様な表示ニーズに対応可能。また、コニカミノルタ独自の材料設計により水性インクの吐出に最適化したインクジェットヘッドを採用することで、高精細な印刷品質を安定して実現するとともに、生産性向上にも貢献する。

受賞コメント
■フジパックシステム 代表取締役社長 佐々 正樹氏
このたびはジャパンスター賞という名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。共同開発社の4社の皆様には深く感謝申し上げます。今後もフジキカイならではの技術力とフジパックシステムならではの発想力とで、より良い価値を創造し、包装業界の発展と社会への貢献に努めてまいります。
■エムエスティ 代表取締役 坂本 礼朗氏
このたび、本共同開発がジャパンスター賞という栄えある賞をいただけましたこと、大変光栄に存じます。本成果は、各社の強みを結集したシナジーの賜物であり、パートナー企業の皆様に深く感謝いたします。私たちが長年培ってきた技術が、新たな未来を切り拓く可能性として評価されたことを非常に誇らしく思います。この受賞を励みに、今後も妥協のないモノづくりを追求し、印字と印刷の可能性を広げていく取り組みを続けていく所存です。
■コニカミノルタ IJコンポーネント事業部長 大久保 賢一氏
このたびのジャパンスター賞の受賞を大変光栄に思います。本取り組みをともに推進いただいた共同開発各社の皆様に心より感謝申し上げます。コニカミノルタは独自のインクジェット技術を通じて、包装業界をはじめとしたモノづくりのワークフロー変革の可能性を追求してまいりました。今後もパートナーの皆様とともに、持続可能な社会の実現に向けた技術開発と市場展開を進めてまいります。
「TOKYO PACK 2026」で受賞作品を展示予定
受賞作品「水系IJP×包装機上でのダイレクト印刷でフィルム廃棄量を削減」および「2026日本パッケージングコンテスト」入賞作品は、10月14日から東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK 2026」の特設ブース「2026グッドパッケージング展」で一般公開される予定となっている。
【展示会概要】
名称:TOKYO PACK 2026 “東京国際包装展”
開催日時:2026年10月14日(水)~10月16日(金) 10:00~17:00
開催場所:東京ビッグサイト 東1~3、7、8ホール
主催:公益社団法人日本包装技術協会
展示会公式サイト:https://www.tokyo-pack.jp/event/13994
この記事をシェアする

