富士フイルム 高度なVR技術を持つイマクリエイト社と仮想空間でのChatGPT活用に関する共同研究を開始、医療系人材の教育DXのため

富士フイルムシステムサービス株式会社は、高度なVR(Virtual Reality)技術を持つイマクリエイト株式会社と、仮想空間でのChatGPT活用に関する共同研究を開始した。本研究は、同社が提供する「薬学事前学習VRトレーニングサービス」の新機能の開発を目指すもの。

今回の共同研究を通して、仮想空間で身体を動かして現実のような体験が可能なVR技術を有するイマクリエイト社と共同研究を開始した。本研究では、VR技術とChatGPTの組み合わせで、仮想空間における薬剤師と患者・医師とのコミュニケーションを再現、実践形式で学習できるコンテンツを開発する。今後、開発した学習コンテンツを「薬学事前学習VRトレーニングサービス」の新機能として本年10月に搭載する予定になっている。

新機能のイメージ

「薬学事前学習VRトレーニングサービス」は、薬剤師が現場で求められる技能を仮想空間において実践形式で学習できるサービスです。コロナ禍で薬学生の実習機会が減少し、教育手法のDXニーズがますます高まる中で、2023年7月より提供を開始した。
共同研究による新規の機能として、仮想空間内の相手と現実で話しているかのような会話の実装を予定している。学習者が話した内容を受けてChatGPTから返信が出力されるようになる。話した内容によっては分かりにくい表現・言い回しで回答が出力されるケースや、相手に伝わらないケースも含めて、現実の患者や医師と話しているかのようなリアルなコミュニケーションを体験できる機能を目指す。

同社では、今回の共同研究で開発した学習コンテンツを「薬学事前学習VRトレーニングサービス」の新機能として搭載し、本年10月に全国の薬科大・薬学部向けに提供する予定になっている。今後、新機能を搭載した「薬学事前学習VRトレーニングサービス」を、医学部など各種医療系の教育現場や、卒後研修などの学び直し、さらには実際の医療現場や薬局での服薬指導など、様々な職種や現場に展開することを検討する。

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