【SHITARA設楽誠一社長&設楽剛史専務インタビュー】「シタラフェア2025」5月16、17日開催、 ビエント高崎ビッグキューブで過去最大168社が出展 「Soul:心をこめて」印刷が果たすべきCSRを語る
株式会社SHITARAは、5月16日、17日の両日、群馬県高崎市のビエント高崎ビッグキューブで「シタラフェア2025」を開催する。シタラフェア2025は「Soul:心をこめて」をテーマに、印刷が果たすべきCSR(企業の社会的責任)の在り方を原点から見つめ直す多様な業種が集結する展示会となる。
設楽誠一社長は「業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化を続け、景気や環境問題、人口問題など多くの難題がひしめいています。これから先の未来に向けて私たちは何をなすべきか。こうした課題に対してシタラフェア2025は印刷からロボット、AIまで最新技術が集結します」と意義を述べた。
設楽誠一代表取締役社長と実行委員長の設楽剛史専務取締役から、「シタラフェア2025」が目指す方向について話を聞いた。
設楽誠一社長が語る:テーマの「Soul:心をこめて」の狙いと背景について
シタラフェア2025は、印刷業界をとりまく社会課題の変化に対応し、印刷業界の未来を考える展示会となります。背景には社会の大変革があります。AIやITを駆使して社会の変革が進んでいます。しかし、私たち印刷業界の役割は変わりません。CSR(Corporate Social Responsibility)、「企業の社会的責任」です。社会に貢献していくということは印刷だけにとどまらない役割が求められているからです。
様々な社会環境の変化を「Soul:心をこめて」というテーマに込めました。Soulには「魂、核心、情熱」といった意味があります。企業が適切にCSRを果たす際の根源的は、このSoulの意味に帰着するような思いです。多くの皆様が持続可能な経営に至るために、強い志を共有していただきます。そのためにSHITARAは社会の課題解決に向かって進んでいくお手伝いをいたします。
近年、社会は人口問題や環境問題、経済情勢の不安定化といった複合的な課題に直面しています。その中で企業に求められるのは、単なる利益追求ではなく、社会課題への本質的な関わり方であります。シタラフェア2025はCSRの理念を具体的な行動へと昇華させる展示と対話の場となることを願っております。
シタラフェア2025は、印刷関連をはじめ、デジタルソリューション分野の様々なシステム機器、最新情報とアイデア、特殊印刷・加工等の斬新な技術を紹介します。さらにはロボット事業等の多彩なニュービジネスを提示します。そして提案にとどまらず、コラボレーション、生産機器のハイブリッド連携のビジネスを提案します。
3年前に社名をSHITARAに変更し、昨年12月には創業70周年を迎えました。これも偏に多種、多彩なステークホルダーの皆様方のお陰であり、ここに深く感謝し御礼を申し上げます。
シタラフェア2025の見どころとポイント
情報社会から新しい時代の先取りをしていくために印刷業という枠組みを超えた新しいビジネスをお客様に紹介・提案していかなくては私たちの役割を果たせません。シタラフェア2025は、これまでの印刷機材展から様々な企業と業界が融合して新しいビジネスを作り出していく場を提供していきたいと考えております。
印刷機材をベースにエネルギー、環境問題、EV、ロボットといった最新技術を取り入れる設備を各メーカーと結び付けたハイブリッドの事例を見ていただきます。様々な業種の方が来られても、何かを得ていただける幅広い業種の最新技術を揃えました。
地方に情報が集まり、その情報を東京と全国に発信します。印刷会社は印刷だけにとどまらないで新しいビジネスに取り組まれています。新しい市場に対して新しい設備を使い、現在の仕事を少しずつ変えていくことが印刷会社の新しいビジネススタイルを共に創っていくことになります。
その中でもデジタル印刷は新しいマーケットを開拓するための武器となります。新しいマーケットを作るためには、新しいテクノロジーが必要となります。
顕著になっているのがオフセットとデジタル印刷のハイブリッドです。デジタル印刷はパーソナライズされた印刷が可能であり、紙以外においてもテキスタイル印刷やグッズがデジタル印刷の新しいマーケットを開拓します。
過去最大168社が出展、シタラフェア2025のパワーを最大限に
ビジネスの創注がシタラフェア2025の役割であります。経済活動は業界の垣根を越えて取り組まれています。異業種との連携により、多くの印刷会社が固定概念から境界を越えて多様な事業を展開されています。紙以外のビジネスに進出するきっかけをクライアントと作っていきます。
SHITARAは変化の道中をお客様と歩み、変化する前に情報を提供します。シタラフェア2025はそのヒントを提供いたします。是非ご期待していただきたい。
設楽剛史専務が語る:印刷・ロボット、AIまで多様な業種が集結
シタラフェア2025は出展社が大幅に増えました。印刷(プリント)、プリプレス、ポストプレス、印刷関連機器・資材、加工機器、ラベル、環境、医療・介護、エネルギーソリューション、ロボット、コラボレーションの出展社が168社です。お客様に体験していただき、出展社同士でオフセットとデジタル印刷のハイブリッド、グッズとノベルティメーカーのハイブリッドのコラボレーションに力を入れております。
TEAMROBO事業のロボット関係では23社が出展されます。また医療、介護、病院関係の方々には人手不足を解消するために様々なロボットを見ていただきます。新たな分野ではエネルギーソリューションとしてEVステーションや太陽光パネル、電力削減事業です。
なぜエネルギーソリューションか。電気代やガソリン代が上がっています。企業のコスト削減という課題に対し、電気代やガソリン代等の経費を削減することにより生み出された資金を社員への賃上げ、あるいは新たなビジネス創出の資金に充てていただき、新たなビジネスの創出に対しては弊社からご提案をさせていただければと思っております。そのためのエネルギーソリューションです。
また会場ではeスポーツを会場で体験していただきます。eスポーツに取り組んでいる印刷会社さんの事例です。群馬県や栃木県でeスポーツで企業間同士の交流があり、プロモーションも兼ねています。eスポーツを通じてお客さんとマッチングして対戦相手と仲良くなるために使われています。
シタラフェア2025は23社のロボット関連業者が出展します。印刷現場や医療、介護も人手不足に対してロボットを検討されます。印刷現場ではアームロボットを使用し段ボール等を吸引し移動させるパレタイジングシステムや、搬送ロボットをご提案します。今まで人が行ってきた作業を独自のシステムを搭載したロボットが代行します。
ロボットのコーディネートはSHITARAが行います。システムはお客様の環境ごとにカスタマイズします。お客様から課題をいただき、ロボットで課題を解決します。また、導入後の保守に関しては『TEAMROBOメンテナンスサービス』を立ち上げ、全国約180ヵ所にて保守対応が可能となりました。印刷会社が弊社のロボットを取り扱っていただくことも可能で、すでに動いている実例も多数あります。
お客様の目線に立ち、今回のシタラフェア2025は、あらゆる分野でハイブリッドを提案します。オフセットデジタル印刷のハイブリッド、印刷現場の紙の運搬のロボットとのハイブリッド、医療現場や介護とロボットのハイブリッド、EV自動車とロボットのハイブリッドにより人手不足や働き方改革など様々な社会課題を解決するヒントを提供します。ご来場をお待ちしております。

