コダック 水性インクでラベルやパッケージングの可能性を拡大

Uteco Groupは、本日、KODAKとのパートナーシップのもと、デジタルプレス「Sapphire EVO」の発売を開始したことを発表した。これにより、パッケージングサービスプロバイダーやコンバーターは、同デジタルプレスを使用することで、生産性や経済性の面で妥協することなく、少量印刷から大量印刷(最大で年間2,000万平方メートル)まで幅広く対応できるようになる。

デジタルプレス「Sapphire Evo」
デジタルプレス「Sapphire Evo」

デジタルプレス「Sapphire EVO」は、1時間当たり9,000m以上の実用的なデジタル印刷を可能にするほか、魅力的な経済性も備えている。KODAK Streamインクジェットテクノロジーを利用することで、幅広いパッケージングフィルムや用紙の上で、卓越した印刷品質も実現できる。また最大幅650㎜のメディアに、最大622㎜まで印刷が可能。CMYK印刷のほか、インラインプライムコーティングやニス加工処理のオプションも提供する。

環境に優しい水性インクを使用し、BOPP、PET、紙などを含む様々なフレキシブル材料にも印刷できる。「Sapphire EVO」で使用するKODAKのインクとプレコーティング剤は、EUと米国で定められている食品と間接的に接触する材料に関する規制要件に準拠しているほか、ブランドごとの要件やEuPIA除外リストも遵守可能となっている。

同システムは世界中で販売されるが、Uteco Groupは、2018年6月、1号機の設置作業をイタリアのフレキシブルパッケージングのメーカー(工業・ファッション産業)で開始する予定。

なお日本国内では、機器の販売・アフターメンテナンスサービスをUteco社の総代理店である伊藤忠マシンテクノス株式会社が行い、インクジェットヘッドの保守・インクの供給をコダックジャパン が行う。

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