埼玉・ムトウ化工紙 事業停止、自己破産申請へ

埼玉県八潮市の ムトウ化工紙株式会社は、11月8日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。負債は推定6億円。
同社は、1964年に創業した印刷物加工業者。2006年に本店を建設して、東京都足立区から移転。各種印刷物、紙器などのつや出し加工、ラミネート加工、販促物の梱包・流通加工などを行っていた。2015年には梱包事業の工場を三郷市に建設するなど部門を伸長していた。しかし、それ以降、紙媒体の需要減、競合激化で受注が減少。代表の体調不良も重なり、年収入高が落ち込み、2期連続で赤字となっていた。金融債務も重荷となり、2021年に三郷工場を売却するなど債務を軽減したが、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。2022年9月に決済難に陥り、支え切れず今回の事態となった。

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