グーフの岡本氏、page2017で「価値をつくる自動化」を語る

効率的なデジタル印刷ワークフローの構築を支援するグーフ代表取締役の岡本幸憲氏は2月10日、page2017(主催:日本印刷技術協会)のカンファレンスで「価値をつくる自動化」をテーマに、『多版メガロット』のビジネスモデルについて2時間にわたり持論を展開した。

同カンファレンスは日本印刷技術協会の花房賢氏が岡本氏に質問を投げかける形式で進行した。岡本氏は米国留学から帰国後、複写と軽印刷を営む家業に従事し、デジタル印刷ビジネスの理想を実現するためにM&Aに至るまでの経緯を説明。デジタル印刷に対する期待を高めつつも、設備を中心として構築したビジネスが価格競争に巻き込まれ、差別化の必要性を実感していく経験談を語った。その後、Web to Printとデータ運用を連携させた新たなインフラ構築を目指し株式会社プルキャスト(現グーフ)を設立。現在、取り組むクライアントと品質や納期などを契約し、データベース等と連携させるデジタル印刷の『多版メガロット』ビジネスの可能性を強調した。

現在、グーフは自動的に受注した印刷データの属性(用紙や納期、配送先など)を判断し、ジョブをグループ化してデジタル印刷の出力業務を効率化する「PC OneFlow」を提供している。カンファレンスでは今後のデジタルワークフローの構築に様々なITやデバイスとの連携が不可欠であること、ITと紙メディアをつなぐことで大きな付加価値が生まれることを指摘した。

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