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日大グラビヤ 「色の数値管理」を徹底、確実な品質保証を実現

2015.8.31

 日大グラビヤ株式会社(本社・大阪府大東市新田西町2-8、中西孝夫社長)は、大阪・埼玉・愛媛にある全ての生産拠点で、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズのパッケージ印刷用ファインジェットプルーファー「GP-PRIMOJET Basic」を導入するとともに、色の数値管理の徹底など、品質管理体制の強化に取り組んでいる。「GP-PRIMOJET Basic」、フィルムを含めたパッケージの原反に直接出力できることや、プロファイル作成機能・キャリブレーション機能の精度の高さなどから、2012年秋の発売以来、パッケージ分野での導入が進んでおり、同社もこうした特長に着目していち早く採用を決めた。大阪工場 工場長・中村治行氏、第一生産課 MPグループ・堀敬治氏に伺った。

日大グラビヤで活躍するGP-PRIMOJET

日大グラビヤで活躍するGP-PRIMOJET

 日大グラビヤでは、印刷色見本およびクライアント提示用サンプルの作成に、以前からインクジェットプルーファーを活用してきたが、カラーマッチング精度のさらなる向上、広幅メディアへの対応、作業効率化などの目的から、2年ほど前、「GPPRIMOJETBasic」への切り替えを決定した。2013年2月に大阪の本社工場に導入し、次いで埼玉・川之江の2工場にも設置、全拠点のプルーフを「GP-PRIMOJET Basic」に統一している。

 3工場で品質管理の要として運用するにあたり、検証作業は入念に実施。「GP-PRIMOJET Basic」を採用した理由について中村工場長は、「透明フィルムに直接出力できることが前提条件としてあり、この要件を満たす機種を候補に挙げて検討を進めていました。『GP-PRIMOJET Basic』の最大の決め手は、白インクの色味を高精度にマッチングできることです。出力したプルーフはお客様が印刷見本として使用するので、実際のグラビア印刷と再現が離れてしまっては役目を果たせません。カラーマネージメントソフトを駆使しながら本印刷に限りなく近い色再現を追求していくわけですが、そのベースになるのが白インクです。『GP-PRIMOJET Basic』は、白インクの色味がグラビア印刷の白色に非常に近く、トップ濃度から中間調にかけてのコントロールの精度も高かったのです」と言う。

日大グラビヤ 中村工場長

日大グラビヤ 中村工場長

 顧客毎、あるいはジョブ毎に個別のカラーマッチングが必要とされるシビアな品質管理の中、「GP-PRIMOJET Basic」は、様々な面でメリットを発揮しているという。「まず、カラーマッチングの精度が確実に上がりました。ソフトの演算力など機能の向上による効果のほか、白インクのマッチング精度によるところも大きいと思います。お客様でテスト刷りされた“標準条”で刷って頂ければ、ほぼ及第点がとれる。テスト刷りの条件をターゲットにしたカラーマッチングという基本的な色管理が、より高精度に行なえます。この点は、様々なプルーファーの中で、最も優れていると感じた部分です」と中村工場長。

日大グラビア 堀氏

日大グラビア 堀氏

 大阪工場で「GP-PRIMOJET Basic」のオペレーションを担当する堀氏は「印刷での刷りやすさを重視したプロファイル作成や、それを基にした色管理・品質管理といったトータルなカラーマネージメントシステムとしての考え方について響きました。印刷とプルーフのカラーマッチングを追求していく中で、思うように精度が上がらず壁にぶつかっていたのですが、『GP-PRIMOJET Basic』の導入で大きく前進できるのではないかと感じました」と述べている。

【月刊プリテックステージ2015年4月号 FFGSレポートから】