ミマキエンジニアリング 1.8m幅対応のダイレクト捺染インクジェットプリンタ発売

株式会社ミマキエンジニアリング(長野県東御市、池田和明社長)は5月から、テキスタイル・アパレル向け1.8m幅 Roll to Roll高速ダイレクト捺染インクジェットプリンタ『MM700-1800B』の販売を開始する。
『MM700-1800B』は、プリント時に搬送している布の状態を制御するとともに、プリントの状態、布の送り量から継ぎ目、ヘッドによるメディアの巻き込み、蛇行などを各種センサーとカメラで自動検知。プリンタ自身が補正を行うことでトラブルを未然に防ぎ、オペレーターが常に監視をしなくても安定したプリントを継続させる。また、リニアモータによるキャリッジ駆動でミクロン単位でのプリント精度を実現。複数のドロップサイズにインクを打ち分けるバリアブルドットと組み合わせ、より高精度で美しいプリントを提供する。さらに、16ヘッドを4スタガで配置することで、クラストップレベルとなる800㎡/h(※1:800㎡/h :8色ドラフトモード 300×300dpi 2pass)のプリントスピードを実現する。

◎ 主な特長
1.高い信頼性と安定性を実現した布搬送機構
①美しさと高い生産性を必然のものとする監視システム
布送りのテンションをコントロールする“テンション制御”、布の継ぎ目や巻き終わりを検知してプリンタを停止し、スムーズかつムダの無い布交換が可能となる“布継ぎ目センサー”、わずかな布タワミを検知して布擦れや巻き込みを防ぐ“ジャムセンサー”や“シワ検知センサー”で搬送する布の状態を細かくチェック。さらに、生地の蛇行を自動補正する「自動蛇行補正」、パスの繋ぎ目をカメラで確認し、常に適切な量の布を搬送する「カメラ送り補正」を搭載し、常に安定した布搬送で美しいプリントへと導く。
②信頼性の高いベルト搬送機構
ダイレクト捺染ではプリントする布を直接プリンタにセットするため、布の種類が変わっても安定した搬送を行えることが重要になる。布にかかるテンションは、プリントが進むと変化するロール径や、インクの使用料、布の織り方によって刻々と変化する。高スピードを誇るプリンタも、信頼性の高い布搬送機構が伴わなければ意味がない。『MM700-1800B』には、ベルト搬送機構に加え、貼り付けローラーを搭載。フィーダーから供給される布をベルトに貼り付け、布送りに合わせたローラー動作により布のシワやタワミを防ぐ。

2.高精度&高画質印字を実現
リニアモータによるキャリッジ主走査方式を採用。ミクロン単位の位置精度で、高精度で高画質な印字再現性をはかっている。また、複数のドロップサイズにインクを打ち分ける機能により美しくなめらかなグラデーションを可能にし、細部に至るまでの美しさも追求している。

3.高い生産性を後押しする、最速800 ㎡/h の高速プリント
プリントヘッド16 基を搭載。さらに4 基ずつ4 スタガ配列することで、最大800 ㎡/h(※5)、標準560 ㎡/h(※6)という、業界最高クラスの高速プリントを可能にした。
※5:800 ㎡/h:8 色ドラフトモード 300×300dpi 2pass
※6:560 ㎡/h:8 色標準モード 600×600dpi 2pass

4.4種類の捺染インクを用意
用途に合わせて4 種類の捺染インクをラインナップ予定。(※7) 各20kg のインクパックを搭載し、高速印刷をサポートする。

※7:プリンタ購入時に使用するインクを選び、インクの充填を行う。充填後、選んだインク以外は使用できない。

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