DNP フェルメールの『天文学者』にも描かれた地球儀の実物を見て・体感する

3D観賞大日本印刷(DNP)は、フランス国立図書館(BnF)所蔵の歴史的地球儀・天球儀のコレクションの中でも貴重な55点を3Dデジタルデータ化し、そのデータを活用した展覧会「フランス国立図書館×DNPミュージアムラボ『Globes in Motion フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展』」を、2月19日から開催する。

会期は、前期(2月19日~5月22日)と後期(6月3日~9月4日)の2回に分けて行う。会場は、過去10年間にわたりルーブルミュージアムラボの会場にもなった東京都品川区のDNP五反田ビル1階。なお、2月18日には記者発表を行い、BnFからもブリュノ・ラシール館長なども来日して展覧会への取組の可能性を語った。

主催者として「普通はさわることができな文化財をデジタル技術を活用して公開し紹介する意味があると思う」とあいさつしたDNP北島元治常務
主催者として「普通は触ることができな文化財をデジタル技術を活用して公開し紹介する意味があると思う」とあいさつしたDNP北島元治常務

 今回の展覧会には、画家・フェルメールの『天文学者』にも描かれた「ホンディウスの天球儀」を含む天・地球儀10点の実物が来日し、前期と後期にわけて無料で公開される。

さらに、実物が置かれている展示室では、3Dデジタルデータによる地球儀を拡大・縮小、回転させるなどして、4Kの高精細で細部まで精細に観察できる鑑賞システムで地球儀・天球儀を詳しく見ることができる。

その他にも、様々なデジタル技術による鑑賞方法で地球儀の世界を紹介。

「優れた先端的な鑑賞装置によって心とらえられるものになっている」と述べたBnFのブリュノ・ラシーヌ館長
「優れた先端的な鑑賞装置によって心とらえられるものになっている」と述べたBnFのブリュノ・ラシーヌ館長

「地球儀の中へ」のエリアでは、ヘッドマウントディスプレイを装着してVR技術で『バラデルの天球儀』の中心に入り込んだような体験ができる。また「コレクションを知る」エリアでは、大型タッチパネルディスプレイで3Dデジタルデータ化された55点の地・天球儀の基本情報を3Dデータで紹介。

なおシアターでは、映像『地球儀に見る日本』で、西洋の地図に描かれてきた伝説の島から現在の日本として描かれるまでの軌跡が資料から紹介されている。

各種デジタル鑑賞システムの入り口には撮影コーナーを設置。フェルメールの描いた『天文学者』を、地球儀の原寸サイズをもとに拡大しており、フェルメールの絵の中に入って記念写真が撮影できるコーナーとなっている。

フェルメール『天文学者』に入り込んで記念撮影できる撮影コーナー
フェルメール『天文学者』に入り込んで記念撮影できる撮影コーナー

【開催概要】

会期:前期2月19日~5月22日/後期6月3日~9月4日

(金曜18時~21時/土・日曜10時~18時) *月~木曜が休館、金曜が祝日の場合は休館

入場:無料(要予約) *電話かWebから(電話03-5435-0880)

Webサイトからも可能 (http://museumlab.jp/bnf/

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