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ナカニワ印刷 A全判4色機RMGT940ST-4を導入、LED-UV乾燥装置・検査システム装備

2021.5.18

A全判4色オフセット枚葉印刷機『RMGT 940ST-4』(LED-UV乾燥装置・印刷品質管理システムPQS-D搭載)

A全判4色オフセット枚葉印刷機『RMGT 940ST-4』(LED-UV乾燥装置・印刷品質管理システムPQS-D搭載)

ナカニワ印刷(東京都江東区)は5月1日、リョービMHIグラフィックテクノロジー(RMGT)のA全判4色オフセット枚葉印刷機『RMGT 940ST-4』(LED-UV乾燥装置・印刷品質管理システムPQS-D搭載)を導入し、稼動を開始した。

1955年創業の同社はパンフレット・リーフレット・カタログなどを中心に受託製造する一般商業印刷会社。特色を利用する封筒やマニュアル、小冊子の印刷や、少部数の本機校正も請け負い、ビジネス街に近い立地を活かした納期と徹底した品質管理が、受託量の8割を占める同業者から高く評価されている。

新規に導入した『RMGT 940ST-4』は用紙幅940㎜の用紙に対応し、菊全紙への針当たり印刷を可能にしたA全判オフセット印刷機。菊全機に比べて本体サイズがコンパクトになるほか、刷版サイズが約24%節約することができる。

同機に搭載した印刷品質管理システム『PQS-D』は印刷機上のCCDカメラで印刷中の用紙を撮像し、用紙を抜き取らずにインラインで印刷物の品質を管理する。基準濃度や汚れなどが発生するとアラートでオペレータに知らせるとともに、フィーダー部で不良紙の部分に合紙を挿入。枚数カウンターでも不良紙を特定する。また、撮像した絵柄の濃度を検知し、基準値をもとに各インキツボを自動で制御してインキ量を調整する。

同社の中庭藤夫社長は導入の動機に「菊半裁機をA全機に入れ替えた。機械サイズがコンパクトで、スペースが有効に使える」と、都心部に近い

中庭藤夫社長

中庭藤夫社長

立地で生産スペースに制約のある工場でも設置できる点を挙げる。また、LED-UV乾燥装置を搭載したことで、「短納期に対応することができ、乾燥不良に伴う後加工のトラブルが回避できる」と評価。印刷品質管理システムについても、オペレータの負担減少と品質のさらなる安定が見込めると判断して導入を決断した。

機械本体の性能はリョービと三菱重工の印刷機の技術が融合したことで、「胴回り、ベアリング、フィーダーが良くなっている。国産機の品質が上がったと感じている」と強調。同社では同機の導入を機に、工場全体の生産性が約30%向上すると見込んでいる。

5月14日、同社が都内の特定の同業者を招いた内見会で、参加した印刷会社の経営者は「A全4色機に見えない」と機械のサイズに注目。エアダクトが不要で、熱をほとんど発生させないLED-UV乾燥装置や、給紙・フィーダー・デリバリーに設置されたカメラによる機械の状態監視などにも関心が寄せられた。

中庭社長は今後、パッケージ印刷の強化や、A全2色機の新たな設置を展望。「これから同業者に宣伝してどんどん伸ばしていきたい」と述べている。