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イメージ・マジック オンデマンドプリントDXを実現へ 受注プラットフォームを提供『Make Cloud』

2021.4.30

様々なオリジナルグッズを制作

様々なオリジナルグッズを制作

株式会社イメージ・マジックはアパレル事業者向けに『ODPS(オンデマンドプリントソリューションズ)』を展開するほか、プリント事業者に向けてODPS受注システム『Make Cloud』の提供を開始する。2月にミマキエンジニアリングが開いた『昇華転写インクジェットプリンタ「TS100-1600」オンライン新製品発表会』で同社ソリューション事業部マネジャーの豊田氏が『「イメージマジックの展開するオンデマンドプリント DX」~Mak e Cloud-ODPS戦略による瞬間製造ネットワーク構想~』を演題に講演。新サービスの概要を説明した。

 

同社は1995年に創業。一貫してオリジナル製品のオンデマンドプリントサービスを展開している“ソリューションカンパニー”で、雑貨やアパレル製品にオリジナルプリントできる自社ECサイト『オリジナルプリント.jp』、無料でアパレルショップもつくれるオンデマンドソーシャルコマース『MEET MY GOODS』、国内唯一のフルカラーカーペットプリントサービス『カーペットプリント.jp』を提供している。

 

本社は東京都文京区小石川で、東京都板橋区に3つの製造拠点を構える。従業員は2021年1月現在でアルバイト含めて301名。画像入稿APIやリンク生成ツールなどのIT関連技術と、ミマキエンジニアリングの昇華転写プリンタ、UVインクジェットプリンタ、溶剤インクジェットプリンタをはじめ、ガーメントプリンタやシルクスクリーン印刷などでオリジナルのマスクや衣料品、スマホケース、アクリル製品、ステッカーなどを製造している。

 

Web上でデザインが可能

Web上でデザインが可能

メインのEC受注窓口は『オリジナルプリント.jp』。アパレル・スニーカー、マグカップ・ボトル、バッグ・かばん・ポーチ、文房具・カード・シール、スマホ・インテリア・雑貨など1,800を超えるアイテムを提供している。Webサイトにはデザインツールも搭載されている。

 

『ファブリックデザイン』はオリジナルデザインを布にプリントするECサイト。例えば、作ってポップアップショップ(期間限定店)で販売するバッグや洋服を受注、生産している。生地を豊富に取り揃えており、スーツの裏地など多様な商材を受注している。

 

『MEET MY GOODS(ミートマイグッズ)』は、無料でアパレルECサイトが作れるプラットフォーム。利用者はECサイトで販売する商品をイメージ・マジックに依頼する。

 

『カーペットプリント.jp』は、カーペットにオリジナルデザインをプリントできるECサイト。1,670万色のフルカラープリントが可能で、オフィスや店舗などのカーペットを1個単位で作ることができる。

 

アパレル事業者にODPS提供

 

『ODPS』は2019年1月にリリースしたオンデマンドプリントサービスで、クラウドマネジメントシステム、デバイス、受注システム、消耗品、注文連携システムで構成されている。イメージ・マジックがこれまで培ってきたノウハウを“仕組み化”して提供することで、オンデマンドプリントの課題を解決する。

 

例えば、機械(デバイス)による自動化のソリューションでは自動梱包出荷機を提供している。Tシャツやトレーナーを畳み、OPP袋に梱包するもので、ヒートカットまでを自動化している。この装置により、6時間かかっていた作業が1時間で完了する。また、梱包発送の自動機では指示書のバーコードを読み込むと、発送ラベルが貼られた箱が上から降りてくる。作業者はその箱に商品を詰め込むだけで出荷準備が可能する。

 

同社では“オンデマンドアパレル元年”を掲げ、アパレル事業者にODPSを展開。オンデマンドで生産することで、アパレル事業者の課題である余剰生産や廃棄ロスの削減、多様化する消費者ニーズに沿った多品種・少量生産をはじめ、ソーシャルマーケティングや新しいマーケットの開拓を支援する。

 

ODPSでは無地のボディを用意してデザインをプリントする。これによりアパレル事業者は、企画から製造までのプロセスを短縮化。原材料の調達・製造の業務も省かれる。また、加工費は大量生産の手法よりも若干高くなるが、廃棄や在庫処分費、売れなくなった商品のセール販売などの費用やロスがゼロになり、粗利は高くなる。少量生産が基本になるため、販売傾向を見ながら追加生産することも可能で機会損失も防ぐ。

 

2021年8月にはODPSの受注システム『Make Cloud』の提供を開始する。同社が運営する『オリジナルプリント.jp』などに使われているWeb受注システムで、デザインツールが搭載されている。同社ではコロナ禍の中でもEC・オンデマンドプリント受注は好調を維持しており、対前年比140%となっている。受注システムを分割・外販することで、プリント事業者を支援する。

 

現在、ShopifyやBASEなど低コストでECサイトが始められるプラットフォームが提供されているが、デザインツール付きオンデマンドECサイトを開発するには一般的に2,000万円から5,000万円の費用がかかるとされている。『Make Cloud』はそのコストを抑えて提供される。デザインツールでは直感的な操作でアイテム作成が可能。デザイン用ソフトウェアがなくても、利用者が自由にデザインすることができ、自動的に印刷データが生成される。

 

同社では全国各地に協力会社を持ち、『OPN(オンデマンドプリントネットワーク)』を構築。イベントや社会現象等による突発的な大量の需要でもOPNで分散印刷することで“瞬間製造”に対応する。また、『Make Cloud』で受注したアイテムは自社工場に限らず、OPNを利用して生産することが可能。また、『オリジナルプリント.jp』などで販売されている1,800種類のアイテムも即時販売することができる。

 

株式会社イメージ・マジック

https://imagemagic.jp/